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【ジャパンC】シュヴァルグランの勝因は騎手、枠、オーナーのツキと成長力

7回目の対戦で宿敵キタサンを撃破

 ついに打倒キタサンなった――。今年のジャパンCはシュヴァルグランが悲願のGⅠ初制覇を成し遂げた。

 キタサンとは同じ5歳世代で、ここまでシュヴァルにとっては目の上のタンコブ的存在だった。この2頭が直接対決したのはジャパンC前まで6回あったが、シュヴァルの先着は1回だけ。その1回も2頭がともに⑧⑨着と大敗した今年の宝塚記念で、勝ちとは言えないもの……。

 だが、“競馬の神様”は見放さなかった。この大一番ではさまざまなことがシュヴァルにとってプラスに作用していた。

 まずは、ジョッキー。当初はツキがないように思えた。秋はM・デムーロを確保し、前走の京都大賞典に続いてここでも手綱を取る予定だった。ところがオブライエン陣営のアイダホが参戦。専属契約のあるムーアがサトノクラウンに乗れなくなり、そのサトノにデムーロが“移動”。結果、ボウマンが手綱を取ることに。

 だが、日本での知名度はデムーロ、ムーアに劣っていても、地元オーストラリアではGⅠ15勝の歴史的名馬ウィンクスの手綱を取り、ロンジンワールドベストジョッキーでは今年、ムーアを抑えてトップ。そんな世界的名手をギリギリで確保できた運があった。

 枠順にも幸運が。昨年のジャパンCは17頭立ての大外17番。外を回って③着とキタサンには及ばなかったが、今年は一転して1番枠。最内を引けたのはデビュー以来、初のことだった。

 その枠を名手が生かし切った。好スタートを決めて道中は常にキタサンを見るポジショニング。直線は追う者の強みを発揮してライバルの外からかわして悲願の戴冠を成し遂げたということだ。

 思えば、馬主の“大魔神”佐々木主浩氏も運が凄い。これまで中央で20頭を所有。まだ、デビューしていない2歳馬2頭を除くと、18頭だが、ジャパンCのシュヴァル、ヴィブロスのドバイターフを含めて51勝も挙げている。そのうち、重賞は11勝でGⅠは5勝。オーナーの運も後押ししたか。

 ともあれ、そのツキを生かし切るのも地力がついてきてこそ。今後のシュヴァルに大注目だ。

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