ヤナガワ牧場が生んだ「芝王」と「砂王」の関係者を直撃

公開日:2017年12月23日 17:00 更新日:2017年12月23日 17:00

「強いときはものすごく強いのに、一転して続けて惨敗したりする。調教師も『分からない』って首をひねるんだから。でも、厩舎がピリピリするとダメなのは確か。そういう雰囲気を感じて、陽気な性格が暗くなる。だから、この馬については、『いつも通りのムードで頼む』って厩舎にお願いしていたんです。特別なことをするのはミッキーでいいと。ビリ人気と1番人気での連覇なんて、この馬らしいよ」

 昨年10月、盛岡の南部杯でGⅠ8勝目。その後の4連敗で「終わった」という声が上がるが、さらに2つのGⅠ勝ちを重ね、周囲の不安をかき消した。

「気を抜くんだろうなぁ~。2走前にJBCスプリントで千二を走らせたのは刺激を与えるため。そうしたらガラッと変わった。だから、前走のチャンピオンズCは③着でもうれしかった」

 オーナーの刺激を感じて引退レースでどんな姿を見せるか。年明けに京都で行う予定の引退式では、「ファンファーレはやめてミッキーの曲を流してくれ」とJRAに頼んだと言う。能天気な引退式だ。

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