【有馬記念】キタサンロスで気になるJRAと武豊の18年

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 ラストランで有終の美を飾ったキタサンブラック。もちろん、その背中には武豊がいた。

 初めてコンビを組んだのは明け4歳。GⅡ大阪杯だ。58キロを背負いながらも果敢に逃げて、アンビシャスの首差②着。上々の成果を挙げると、ここから最強タッグの快進撃が始まる。

 春の天皇賞を逃げ切ってGⅠ2勝目をマーク。秋にはジャパンCを制した。その後の有馬記念は首差で悔し涙をのんだ。しかし、サトノダイヤモンドとの壮絶なたたき合いは、ファンを大いに盛り上げた。

 さらに進化を遂げた5歳。GⅠに昇格した大阪杯で初代チャンピオンに輝き、春の天皇賞で連覇達成。それから、不良馬場で行われた秋の天皇賞で圧巻の走りを見せた。そして、今回――。強烈なインパクトを残して、幕を閉じた。

 ただし、濃密な時間を過ごした代償は来年、大きくなるかもしれない。

 これまで古馬中距離路線はキタサンに付きっきりだったため、他に目立ったお手馬が見当たらない。現2歳世代にはジャンダルムやグレイルといったスター候補生はいるが、“キタサンロス”はしばらく続きそう。今後は新たな相棒探しがポイントになってくる。

 それはJRAにも言えること。有馬記念後に行われたお別れセレモニーは日が暮れていたにもかかわらず、多くのファンが見守った。

 主戦が競馬界の大スター・武豊で、オーナーが国民的人気歌手の北島三郎さん。そして大牧場出身でも、超良血でもない“雑草”っぽさ。愛される面をとにかくいっぱい持っていた馬だった。

“広告塔”でもあった大きなスターを失っただけに、この勢いをどこまで持続できるかが当面の課題ではないだろうか。

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