木津信之
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木津信之

携帯電話にはズラリとジョッキーの電話番号が。岩田のような関西のベテランから、中堅どころはもちろん、石川のような若手まで、いつでも直撃。ついつい、本音がもれてくることも数知れない。加藤征、斎藤厩舎などにもグッと食い込んでいる。暮れの有馬記念では吉田隼にじっくりと取材。◎ゴールドアクターで3連単12万5870円をモノにした。

【皐月賞】関東の腕達者・北村宏 GⅠ奪取だオウケンムーン

公開日:

 北村宏は先週終了時点で1275勝。重賞もGⅠ3勝を含む33勝を挙げている関東の腕達者だ。デビューした99年から10年までの12年間、藤沢和厩舎に所属。名伯楽の馬づくりのノウハウを間近に学んだだけあり、調教はもちろん、レースも通して、先々を見据えながら馬を育てていく技術はピカイチ。15年に菊花賞を勝ち、そこから歴史的名馬への階段を上っていったキタサンブラック。14年天皇賞・秋を制したスピルバーグ、長距離重賞で息長く活躍しているフェイムゲームなど、枚挙にいとまがない。そんな育成の名手の感覚を、いい意味で惑わせてきたのがオウケンムーンだという。

「いつもこちらの予想の一歩先をいく」

――これまで4戦すべて手綱を取っています。デビュー戦は④着でした。

北村宏騎手 「緩さがあって後方からに。それでも、最後はいい伸びを見せてくれて、素質の高さは感じ取れましたよ」

――2戦目で順当に勝ち上がりました。

「新馬の時とはアクションが違いましたね。追い出してから瞬時に反応してくれました。ただ、あんなに後ろを離すとは思ってなかったんですよ。直線で後ろを見たら、②着以下がかなり離れていたんで“あれっ”ってびっくりしたぐらい(笑い)」

――中山で五百万を勝った後に挑戦した共同通信杯も6番人気の低評価を覆してV。

「インコースをロスなく回ってきて、直線ではあいたところを突く形に。上手なレースをしてくれましたね。もともと期待していましたが、それ以上の走りを見せてくれました」

――中間は在厩調整。ここ2週続けてケイコにまたがっています。

「先週(4日)は1週前なので、きっちりやろうと。気合を乗せる意味でも先行する相手と体を併せてフィニッシュ。今週はその後、順調にきてるかという確認をする内容でした」

――手応えはどうでしたか。

「それほど速い時計ではなかったですが、落ち着いていたし、追走にも余裕がありました。毎日健康に過ごせているなといいイメージを持てました。首は相変わらず高くて、効率のいい走りとはいえませんが、結果が出てるし、もう“これは個性だ”と捉えるようにしました(笑い)」

――いよいよGⅠタイトルに挑戦です。

「入厩当初はオドオドしていて、正直、ここまでこれるとは思っていませんでした。それが今では対応力を身につけて、コントロールしやすく、仕掛けてからの反応も素晴らしい馬に。いつもこちらの予想の一歩先をいくんですよね。今回もそんな走りを見せてくれるんじゃないかと期待しています」

伏兵で何度も大仕事

 北村宏はデビュー2年目の2000年東京新聞杯のダイワカーリアンで初タイトルを獲得。この時は7番人気だった。その後も伏兵級で上位人気を打ち倒すことが実に多い。

 キタサンブラック、スピルバーグのGⅠ勝ちはともに5番人気。昨秋のオールカマーのルージュバックもやはり5番人気だ。

 重賞全33勝の人気別は1人=4勝、2人=6勝、3人=6勝、4人=4勝、5人=4勝、6人=3勝、7人=1勝、8人=2勝、9人=1勝、10人=2勝。ここのオウケンムーンもまさに狙い頃である。

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