【オークス】アーモンドアイの将来性はジェンティル級

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ラッキーライラックも別路線組も返り討ち

 直線では負けようがない、他馬は勝ちようがない風景だった。

 牝馬クラシック第2弾のオークスはアーモンドアイの独り舞台――。

 ヒヤッとしたシーンは一瞬だけ。これまでゲートに少し不安を残していたが、今回は好スタートを決めると、行きたがるそぶりを見せた。

 そのままでは二千四百は乗りこなせないが、それも1角まで。その後は折り合いもついて、ちょうど左前方にライバルのラッキーライラックを見る絶好のポジションでじっくり脚をためることができた。

 だからこそ、最後はまたも鬼脚炸裂。直線に入ってラッキーをかわし、さらに早め先頭に立っていたリリーノーブルにはノーステッキで残り300メートル付近で並ぶと、この時点で勝負あり。ルメールの左ステッキが飛んだ後は一気に突き放して、2馬身差のフィニッシュだ。

 見た目のインパクトも凄かったが、残した数字も強烈だ。ラスト3Fは実に33秒2! これは勝ち馬に限らず、負け組を含めてもオークス史上最速のもの。さらに勝ち時計も2分23秒8でジェンティルドンナのレコードに0秒2差だから、超一流のものだ。

 この走りを見せつけられると、秋華賞を含めた牝馬3冠は確定的どころか、そのジェンティル級の歩みを期待したくなってくる。

 思えばジェンティルはサンデーレーシング所属の“クラブ馬”。6歳3月引退の規定ギリギリとなる5歳時の有馬記念まで稼ぎに稼ぎ、海外も含めてGⅠを7勝。歴史的名牝になった。

 アーモンドアイもシルクレーシングのクラブ馬だ。無事なら引退までGⅠ勝ちをいくつ積み重ねるのか。もしかすると、ジェンティル超えも。

 夏休みを挟んで秋には一体、どれだけ怪物級の走りを見せてくれるか。楽しみにしたい。

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