【プロキオンS】4馬身差圧勝マテラスカイが見せた無限の可能性

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驚異の千四ダート1分20秒3

 驚異の逃亡劇――。きのうのプロキオンSを日本レコードで勝ったマテラスカイだ。

 とにかく、スピードの絶対値が違った。ダッシュよくハナを切ると、番手ウインムートを従えてテンの1Fを11秒9。そこから、さらにペースアップし、10秒7―10秒9と驚異的なハイラップを刻んでいく。不良馬場と時計の出やすいコンディションとはいえ、前半3Fは33秒5だ。前日の同距離の準オープン芝と0秒1しか違わない、まさに“芝並み”の逃げを打った。

 後半も独壇場だった。直線で徐々に後続との差を広げると、あとは離す一方。残り1Fを切り、武豊から気合づけの右ムチが2発入ったくらいで結果、②着インカンテーションに0秒7、4馬身差をつけて悠々とゴールした。勝ちタイムは1分20秒3! 従来のそれを1秒2も短縮する大記録となった。

 これには武豊も驚いた表情でこう話す。

「時計の出る馬場とはいえ立派。馬が充実していますし、4歳だけに今後が楽しみですね」

 確かに以前は体質の弱さが同居。持っている能力に体がついていかない印象もあった。

 だが、4歳となった今シーズンは完成度が増してきた。年明けに一千万、準オープンと2連勝。続く、ドバイ遠征は⑤着だが、これをきっちり糧として、再び2走前の準オープン、今回のGⅢと連勝した。

 この“新星”は前途有望だ。

 過去20年の千二~千四ダート重賞で、4馬身差以上で制した馬は、ブロードアピール、ニホンピロサート、メイショウボーラー、ケイアイガーベラ、ダノンレジェンドの5頭。後ろ3頭は同じ4歳時の記録で、メイショウはフェブラリーSを制し、ダノンも6歳時のJBCスプリントを含み、重賞で9勝も挙げた。

 ならば、今回のマテラスカイも連勝街道をひた走る可能性は十分。この勝利で、最大目標を11月4日に京都で行われるJBCスプリント(ダート千二)に定めたが、あのテンのダッシュ力なら芝でも面白いか。混戦が続く短距離路線に、新しい風が吹き込んだのは間違いない。

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