村上卓史
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村上卓史作家・放送作家

1966年生まれ。作家・放送作家。「炎の体育会TV」「もしもツアーズ」「世界卓球中継」など担当。著書に「感動競馬場 本当にあった馬いい話」。 99年に地方競馬の馬主登録。その後、JRA、シンガポールで馬主に。現在、中央5頭、地方9頭(共有含む)を所有。日本放送作家協会常務理事。東京馬主協会相談役。

馬券ネット販売でファン拡大 地方競馬の馬主はこんなに「うまみ」が増した

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 今回は「地方競馬」に関する「マル秘」です。

 1年前に馬主になる近道として紹介しましたが、その時以上に好条件になっていることをまずお伝えします。具体的には賞金や出走手当が各競馬場とも増えていることが挙げられます。例えば、岩手競馬では昨年まで150万円の重賞レースの優勝賞金が250万円に、一般戦も最大6万円の増額になっています。それに伴い、②着から⑤着までの賞金もアップ。また高知競馬は重賞の賞金が大幅に改定されています。大晦日の名物重賞・高知県知事賞に至っては現在500万円という高額レースに。その前年は260万円ですから、ほぼ倍増。ちなみに2013年に愛馬ビーボタンダッシュがこのレースで②着に入り、賞金37万5000円をいただきましたが、これがもし今年だったら125万円、7年間で100万円近く増えた計算になります。

 このような好況になったのは馬券の売り上げが増えたから。ネット販売で全国のファンが購入してくれるようになったことで地方競馬全体が活性化しています。特にJRAのネット投票で購入できるようになった影響は大きいようです。皆さまも週末の夜にそのまま地方競馬まで楽しんだ経験は一度や二度はあるのではないでしょうか。そんなファンの競馬熱が地方競馬に活気をもたらしているのです。

 低迷期の高知競馬の売り上げは1日4000万円程度でした。ところが、いまでは4億円を超える日がたびたびあります。その売り上げが賞金や手当に還元されています。いい馬を預ければ賞金を獲得できる状況になったことで、馬のレベルも上がり、所属頭数も増えます。その結果、少頭数のレースが減り、予想する面白みも増しています。エイシンバランサー、ハッピーグリンなど地方馬の交流戦での活躍も目立つようになりました。まさに好サイクルの中で地方競馬がどんどん元気になっています。

 預託料も上がりましたが、まだまだ良心的な額。おおむね2万、3万円ほど増えましたが、長い冬の時代を我慢してきた調教師さんや厩舎スタッフの実情を知っているので快く支払っています。地方競馬は年間所得が約300万円でも「組合馬主」制度でオーナーの一員として登録できます。馬券とはまた違う競馬の楽しみ方を景気のいいこのタイミングでぜひ体験してほしいと思います。その際におすすめしたいのが、馬主会への入会。実は地方競馬においてもさまざまな特典があるのです。

 次回は「地方競馬の馬主会」の「マル秘」に迫ります。

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