【凱旋門賞】有力馬プロフィル
⑤ヴァルトガイスト
前哨戦のフォワ賞をノーステッキで完勝したのがこの馬。これで今季は5月のエドヴィル賞からフォワ賞まで、芝二千四百メートルの重賞で4連勝中。この距離では無類の強さを誇っている。凱旋門賞で史上最多の7勝を挙げているファーブル厩舎の管理馬でもある。
⑥クロスオブスターズ
昨年はGⅠガネー賞を勝ち、凱旋門賞でも②着だった。ただし、今季はドバイシーマクラシック、ガネー賞とGⅠで連続③着。折り合いに苦労する面を見せて、6戦して勝ち切れずにいる。昨年、好走したレースで復活があるか。なお、この馬もファーブル厩舎だ。
⑦タリスマニック
こちらもファーブル厩舎所属で、昨夏に重賞初勝利を挙げると、BCターフでGⅠ初制覇。そして暮れの香港ヴァーズでも②着。今年は初ダートのドバイワールドCこそ⑨着に敗れたが、GⅢゴントービロン賞勝ちに、前走フォワ賞でも②着と好走。安定感のある走りを見せている。
⑩エネイブル
昨年はGⅠ4連勝で迎えた凱旋門賞で2馬身半差の圧勝劇を演じた。欧州年度代表馬にも輝いている。今季はヒザの故障で復帰が遅れたが、11カ月ぶりの前走、セプテンバーSで3馬身半差のV。変わらぬ強さを見せた。押しも押されもせぬ現役世界最強牝馬で史上7頭目の連覇を目指す。
⑬キューガーデンズ
ここにきて力をつけてきた3歳馬。春は英ダービーで⑨着に敗れたが、7月のパリ大賞でGⅠ初勝利。前走の英セントレジャーでは②着に2馬身4分の1差をつける完勝だった。一昨年の凱旋門賞で①~③着を独占したオブライエン厩舎で、その“ファーストドライバー”ムーアが手綱を取る。
⑭スタディオブマン
ディープインパクト産駒の仏国調教馬で、今年の仏ダービー馬。ここ2戦は③⑤着と精彩を欠いているが、同産駒初の凱旋門賞制覇を狙う。ちなみに鞍上パスキエは、父ディープが参戦した凱旋門賞で①着だったレイルリンクに騎乗していた。
⑲シーオブクラス
デビューは今年4月と遅かったが、初戦②着後に4連勝。重賞初挑戦の愛オークスは最後方から直線一気でいきなりGⅠを獲得した。続くヨークシャーオークスで2つ目のビッグタイトル。そこからの参戦は昨年のエネイブルと同じ。強烈な差し脚で戴冠を目指す。