【菊花賞】アーモンドアイにフィエールマン 常識を覆す天栄仕上げ

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 平成の終わりとともに時代は変化し、そして対応が求められる――。競馬ファンに対して、そう問いかけた2週間だったとは言えないか。

 秋華賞のアーモンドアイに続き、菊花賞ではフィエールマンが快勝。前者がオークス以来の中146日、今回は中111日でGⅠ勝ちをもぎ取ったからだ。

 前哨戦をたたき、状態を上げてGⅠへというのが既定路線。実際、今でも多くの馬はそうだが、この2頭はステップレースを使わずにブッツケ本番と、これまでの常識では考えられないローテーションだった。

 レースの約1カ月前、3週間半前にそれぞれ美浦に帰厩。それまではともに福島県にあるノーザンファーム天栄で鋭意調整されてきた。

 広大な面積にトレセンに勝るとも劣らない調教場や診療施設を持ち、騎乗者のレベルも高い。それにより、ほぼトレセンに近いメニューをこなして負荷をかけ、馬を仕上げられる。また、調教師などとの意見の擦り合わせも綿密に行い、美浦でも馬の状態をチェック。最前線へ単に送り出すだけでなく、ケアやフォローまで含めてトータル的に馬を見ている。

 30年前と比べて、日本競馬はサンデーサイレンスの出現により種牡馬や繁殖牝馬の血統が格段に上がり、進化してきた。それと同じように、馴致や育成、外厩のレベルも向上してきたのは紛れもない事実である。その流れが、トレセン内にも大きな影響を及ぼし、今では馬券を買う側にとっても、知らないと当たらない状況だ。

 今回のブッツケ本番もそうだが、思い返せば今年4月の府中Sでは屈腱炎明けのグリュイエールが2年ぶりの実戦でV。これまでの固定観念からの脱却が求められているのかもしれない。

 01年マンハッタンカフェ①着以来の関東馬の勝利は史上最少のキャリア4戦目での菊花賞馬誕生となった。アーモンドアイに続き、新しい時代を感じさせる勝利といえる。

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