京都メインの前後を盛り上げたルメールの技と横山典の円熟

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 JBCクラシック以外の2鞍も見応えのあるレースとなった。

 まずは、スプリントで8歳馬グレイスフルリープを勝利に導いたルメールだろう。

 断然人気だった武豊マテラスカイの逃げを大名マークする形で直線へ。内へモタれ気味になった相手の外へ持ち出して1完歩ごとに迫り、ラスト1F13秒0の耐久力勝負に。最後の最後までしぶとく脚を伸ばし、首差制して勝利に導いた。

 ルメールはこれでJRA4週連続GⅠ級のレースを勝利。しかも、秋華賞アーモンドアイ(1人)、菊花賞フィエールマン(7人)、天皇賞レイデオロ(2人)ときて、今回が4番人気でV。

 変幻自在の騎乗で、これが今年の184勝目。05年武豊の最多記録212勝を上回る可能性も見えてきた。今週以降のGⅠでも豪華なラインアップが続く。この男には逆らってはいけない。

 一方、レディスクラシックではデビュー33年目の50歳が“魅せた”。6番人気アンジュデジールに騎乗した横山典だ。

 1角までの距離が短い千八の大外枠だったが、そんな不利をはねのける手綱さばきだった。先手争いが激しく、前と後方の馬との隙間を見つけるや否や、スルスルと内ラチ沿いまで動く。「一番いいところに入れた」と言う最高のポジションを1コーナーまでに確保。この時点である程度“勝負あり”だったと言える。

 あとはロスのない最内でじっと脚をため、3~4角からは1番人気ラビットランとのマッチレースに。直線でいったんは相手に出られたものの、再度、差し返して勝利をもぎ取った。

 ゴール後、左拳を高々と突き上げるガッツポーズ。会心の勝利に笑みがこぼれたのもうなずける。年齢を重ねた分、騎乗技術の引き出しが増えていき、その手綱さばきは“円熟”ともいえるもの。JRA初となるJBC3競走の締めくくりにふさわしいレースだった。

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