やはり晩成型リスグラシュー デビューから30kg増でGⅠ馬に

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 エ女王杯は前半5F61秒4の遅い流れ。有力馬がこぞって好位で固まる展開だった。勝ったリスグラシューは集団の一番後ろで前をうかがう態勢で直線に入る。

 鞍上のゴーサインにすぐさまギアがトップに入ると、アッという間に有力馬を抜き去り、②着クロコスミアもきっちりととらえると、最後は首差先着した。使った上がりは33秒8で、唯一の33秒台。極上の瞬発力を披露してGⅠ馬の仲間入りを果たした。

 ここまでリスグラシューはGⅠでは阪神JF、桜花賞、秋華賞、ヴィクトリアMと4度の銀メダル。あと一歩のところで涙をのみ続けてきた。それだけに喜びもひとしおだろうが、この馬自身の成長力も見逃せない。

 2歳夏のデビュー時から30キロも増えて、4歳秋の今回が462キロ。昨年の同時期からも18キロ増と着実に馬体に実が入り、自慢の末脚に磨きをかけてきた。父ハーツクライは4歳暮れに有馬記念を勝ったように、産駒も総じて晩成型。この血が目覚めてきただけに、先々も活躍が見込めよう。

 もちろん、今回の勝利は鞍上モレイラ抜きでは成しえなかったもの。

 悲願だったJRAでのGⅠ制覇。今年はここまで短期免許で63勝とその技術の高さをまざまざと見せつけて、JRA通算100勝も突破した。

 先月のJRA騎手試験で不合格となり、精神的にも難しい局面がありながらも、“さすが”の騎乗を続けるのだから、やはり通年でその騎乗を見られないのは「残念」のひと言である。

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