武田昌已
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武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋20年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評があり、ついた名前が「数字大王」。GⅠウイークにはデモクラTVのコメンテーター担当。

長めの距離で前残りは要注意…エ女王杯で改めて学んだ教訓

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 エリザベス女王杯を制したリスグラシューはこれまでGⅠで②着が4回も。ようやくタイトルに手が届いた。

 ②着クロコスミアとは首差でも、そこから③着モズカッチャンは3馬身差だから完勝といえる内容。秋の京都も6週目で馬場の傷みが目立ってきただけに、上がり33秒8は秀逸といえるかも。

 ただ、今年のエ女王杯は菊花賞に似ている。スローだったのに道中で誰も動かなかったという点だ。成績をよく見ると、どの馬もほとんど1角と4角の番手に差がないことが分かる。

 土曜11Rから日曜11Rまで京都は外国人ジョッキーが13連勝。彼らは追うことにかけて自信があるから、直線で勝負しようという傾向が強い。つまり、早めに動きたがらない。

 菊花賞はそうではないが、各外国人ジョッキーが牽制し合うと前が残るということは往々にしてある。今回のクロコスミアがそうだし、09年に大波乱となったエ女王杯でも、かなり前にいたクィーンスプマンテとテイエムプリキュアが残ったのは、3番手にいたスミヨンのリトルアマポーラが動かなかったから。1番人気ブエナビスタを筆頭に、仕掛け遅れが154万馬券を生んだ。

 マイルCSがそうなるとは言わないが、長めの距離で前残りは要注意。今回の結果からあらためて学んだ教訓である。

 さて、今年の東京の芝は上がり32秒台で勝つ馬がとにかく多い。10年までは多くて2頭、1年に一頭もいないことも珍しくはなかった。

 13年は7頭、17年は6頭でこれはかなり多い方だ。ところが、今年はすでに12頭。秋競馬だけで10頭にもなる。そのうちの8頭はノーザンF生産馬。瞬発力が生きる馬場、展開では無類の強さを発揮する。

 日曜9Rtvk賞を制したロシュフォールは後半5F57秒5という速い脚が要求される流れを、一頭だけ次元が違う32秒8の脚で差し切り。準オープンでもすぐに通用するのでは。

 もう一頭、土曜8R3歳上一千万、牝馬限定の芝二千を制したレーツェルも圧巻。2歳時に福島で2戦2勝。今回は鼻出血により1年ぶり、昇級戦、初コースだったが、こちらは11秒5―10秒9―11秒1の上がり勝負を制した。小回り向きの先行力と瞬発力を兼ね備えており、将来性はかなり高いと思える。

 ダートからは土曜のGⅢ武蔵野Sを。稍重だったため、千六1分34秒7の高速決着。これを演出した一頭は逃げたルグランフリソンだ。

 1400メートル通過は1分22秒5で、さすがにラスト1Fは甘くなった。しかし、このきついラップを踏んだ経験は先々につながるはず。千四なら有馬記念デーの阪神最終RにオープンのギャラクシーSがある。そこで馬券になれば、いい年越しができるかも。

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