【有馬記念】枠順公開抽選の“泣き笑い”

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①オジュウチョウサン 武豊がまた引き当てた

 平成最後となる有馬記念の枠順抽選会が、20日に東京の品川プリンスホテルで行われた。

 今年もまず馬番を決める順番を抽選し、その関係者が番号の書かれたボールを引く方式だ。舞台となる中山芝二千五百メートルはかなり枠順の有利不利があるコース。どの関係者も「外枠は……」と考えていたはず。 過去30年間でみても、16番は③着以上に来た馬はゼロで、15番の優勝は89年イナリワンが最後。14番も97年シルクジャスティス以降、勝ち馬は出ていない。

 昨年はキタサンブラックが絶好の2番になり、ラストランを勝利で飾った。今年の抽選会もドラマがたっぷり。笑った陣営、そして泣いたのは――。

 場内が最もどよめいたのはやはり、この男とこの馬。武豊とオジュウチョウサンだ。10頭目の登場で、まさかの最内1番を引き当てた。

 昨年、キタサンブラックの2番にも場内が興奮に包まれたが、またもや絶好枠。「抽選は強いんで」と武豊が言えば、和田郎師は「何が起きるか注目して見ていただければ」。本当に何かが起きそうな気もしてくる。

 その直後の11頭目がモズカッチャン。M・デムーロが壇上に上がり、マイクを向けられると「ユタカさんに引いてほしい」と語り、実際に武豊が冗談で腰を上げる場面も。番号を確かめる際も「コワイコワイ」を連発していた。結果は内め3番。

 4番はマカヒキで、岩田は「この枠を生かしたい」。大胆なイン突きが見られるか。

 3歳馬ブラストワンピースは2頭目に登壇し、池添が8番をゲット。「真ん中より内が欲しかった。ギリギリ許容範囲です。作戦は他の馬の並びを見てから」と。

 ここが引退レースのサトノダイヤモンドはアヴドゥラがサッとボールを取って6番。日本語で「カンペキ」と言えば、池江師が英語で「パーフェクト」とコメントした。

 クリンチャーは福永が引く前に宮本師が手を合わせるシーンも。希望通りの2番に決まり、福永は満面の笑みを浮かべながら、「最近は外ばかりだったので」。

 武豊の次に場内を沸かせたのは蛯名。14年から3年連続で16番とあって本人も「オレがいると周りが安心している感がある」と抽選前に自嘲して笑わせた。

 残りは9、13、16番。半ばヤケクソ気味に引いたのは9番で、「期待に応えられず申し訳ない」と即座に話し、また場内は爆笑だった。武豊と蛯名の49歳コンビはさすがの役者ぶり。

人気馬2頭は外めに

 その一方で……。

 抽選の1番クジはシュヴァルグラン。前2年は14番で⑥着、10番で③着だけに、何としても内が欲しかった。ところが、15番。オーナーの“大魔神”こと佐々木主浩氏は落胆の表情を見せて、ボウマンは「もう一度引きたい」とも。

 展開の鍵を握るキセキは川田がいつも通り、ボールをサッと取って14番に。表情は変わらなかったが、希望したところではないだろう。スタート直後に外、外を回る競馬だけはしたくない。

 注目のレイデオロは7頭目に登場。ルメールが何度もボールをかき回しし、手にしたのは12番。「ちょうどいい」と話したものの、笑顔はなかった。続けて藤沢和師は「帰ってから(馬に)12番だから気を付けるように言っておきます」。

 最後の2頭はスマートレイアー、サクラアンプルール。13、16番しかなく、どちらも外枠。

 ラストに呼ばれて馬番も大外になったサクラの田辺は「残り物に福はありませんでしたね」とコメント。とはいえ、このジョッキーは開き直った時の一発が怖い。

  ◇  ◇  ◇

 全体的にレイデオロも含めて人気馬は外めで、伏兵が内へ。さらに難解さを増した印象がある。さて、平成最後のグランプリはどういう結末が待っているのか。

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