フィエールマンにインティ 断然人気を背負っていた2頭の次

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【東海S】2馬身差の楽勝インティ

 中京で行われたGⅡ東海Sは1番人気インティが圧巻Vを決めた。

 未勝利勝ちから5連勝で②着につけた着差は計30馬身。付け入る隙を与えない強い勝ちっぷりで一気にオープン入りを果たした脚力は、重賞でも一枚上だった。

 ハナを切るいつもの形で、そのままレースを先導して直線に向いても楽々の手応え。マンマークしていた強い4歳世代のスマハマが逆に伸びを欠く中、直線半ばではもう勝負あり。最後は②着チュウワウィザードに余裕ありありの2馬身差、③着はさらに7馬身差と呆れるほどの強さだった。

「最後まで脚色は鈍らず。大した馬ですよ」

 手綱を取った武豊も絶賛する内容だった。

 これで重賞ウイナーの仲間入りを果たして次のターゲットにはフェブラリーSが入ってくる。野中師も「馬の様子を見てからになりますが、前向きに」だ。

 出走してくればルヴァンスレーヴが休養で不在ということもあり、1番人気になることもあり得る。だが、インティ自身の課題もある。

■芝スタート、スピード競馬は未知の領域

 それはまだスピード競馬の経験がないことだ。ここまで前半3Fは36秒台がほとんど。東海Sも36秒9だ。対してフェブラリーSは前10年で34秒台が7回、35秒台が3回と、テンの流れが全く違う。となれば、スムーズに競馬ができるのか。しかも府中千六はワンターン、さらに芝スタート。まさに“初物尽くし”にもなる。

 ちなみに過去22回のフェブラリーS勝ち馬は、中山千八で行われた03年のゴールドアリュール以外、全てマイル以下の出走経験があった。昨年の東海S勝ち馬テイエムジンソクはフェブラリーSが初のマイル戦で、2番人気ながら⑫着に終わった。さらにインティはこれまで体質面が強くないため、5歳でも東海Sがまだ7戦目。休み休み使われてきた馬が次は中3週になる。

「一戦ずつ良くなっている」とも話した武豊。逆に“未知の領域”を克服して結果を出せば、近年最強のダート馬になる可能性も秘めているということだが……。

【アメリカJCC】頭差②着の惜敗フィエールマン

 中山メインのアメリカJCCで話題を集めたのが、ここが今年初戦だった菊花賞馬フィエールマン。単勝1・7倍の断然人気に推されたものの、勝ったシャケトラに頭差およばずの②着だった。

 ラジオNIKKEI賞以来、3カ月ぶりで菊を制した天才肌。その後は疲れが出て再度、間隔をあける形になったが、きのうも前走時と同体重の480キロときっちり仕上げられてきた。

 しかし、誤算だったのが思った以上にペースが上がらなかったこと。前半5F通過は62秒2の超スロー。これを1列前から[5][4][3]と上がっていった勝ち馬とは、位置取りに加えて中山適性の差もあったか。

 休み明け初戦としては上々の内容といえなくもない。ただ、先のことを考えると痛い“頭差”でもある。

■ドバイ遠征を予定も次走は「未定」に

 というのも、次はドバイシーマクラシックを視野に入れていたが、「レーティングで選ばれない可能性が出てきたので……」と手塚師。遠征を含めて今後については未定となった。

 一方、シャケトラは骨折明け、1年1カ月ぶりをはねのけて2つ目の重賞タイトルをゲット。中391日は平地重賞では88年オールカマーのスズパレード(中461日)に次ぐ2番目のロングシュートである。

 しかも、今回は当初、鞍上を予定していた戸崎がインフルエンザで急きょ乗り替わり。代打に指名された石橋は、自身も落馬負傷から年明けに復帰して、これが最初の重賞勝利だ。

 人馬ともにケガを乗り越えての復活Vで、今年の飛躍に期待がふくらむ結果でもあった。

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