木津信之
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木津信之

携帯電話にはズラリとジョッキーの電話番号が。岩田のような関西のベテランから、中堅どころはもちろん、石川のような若手まで、いつでも直撃。ついつい、本音がもれてくることも数知れない。加藤征、斎藤厩舎などにもグッと食い込んでいる。暮れの有馬記念では吉田隼にじっくりと取材。◎ゴールドアクターで3連単12万5870円をモノにした。

エアウィンザーはレジェンド武豊ゆかりの血統

公開日: 更新日:

完璧エスコートだ

 不屈のレジェンドジョッキー、それが武豊だ。

 デビューした1987年に69勝で、当時の新人最多勝記録を作った。これを皮切りにJRA全国リーディングジョッキー18回、騎手大賞(最多勝利、最高勝率、最多獲得賞金の3冠)は9回。昨年、ルメールに破られるまで年間最多勝(05年=212勝)を保持するなど、前人未到の記録を数々打ち立ててきた。

 順風満帆に見える中、最大のピンチは10年3月の毎日杯での落馬負傷。

 約4カ月後に復帰したが、その年は69勝。それからも11年=64勝、12年=56勝と勝ち鞍が減り、陰りが見え始めていた。

 しかし、そこから“超人”は違った。

 13年は97勝とV字回復し、15年には106勝と大台越え。

 近年は外国人ジョッキーの攻勢などもあって、3ケタ勝利には届いていないものの、今年はスタートダッシュを決めて、先週終了時点で26勝をマーク。

 久々に100勝ペースで勝ち星を量産し、初っパナのGⅠフェブラリーSをインティで悠々逃げ切り勝ちを決めるなど絶好調。高らかに復活ののろしを上げている。

 そんな武豊が金鯱賞で手綱を取るのがエアウィンザー。縁深き血統ということも相まって、勝利に向けて静かに腕を撫している。

――久々の騎乗です。
武豊騎手「2年前の共同通信杯(⑥着)以来だね」

――当時はどのような感じでしたか。
「素質だけで走っていたね。幼過ぎて前進気勢が全然なかった。共同通信杯なんてペースが遅いのに追走するのにいっぱいで。向正面から肩ムチを入れて促していたぐらい(苦笑い)。いろいろ馬具を試してみたりしたんだけどね」

――兄(エアスピネル)とはだいぶ違いましたね。
「そうそう。あっちは行きたがるぐらいだったから。全兄弟なのに全然違う(笑い)」

「3歳の時とは別馬みたい。本格化してたね」

――1週前追い切り(Cウッド5F68秒4―37秒7、1F11秒4)にまたがりました。
「3頭併せで直線では最内へ。ちょっと仕掛けただけで、スッと出ていったね。道中の行きっぷりや体の使い方が全然変わってた。3歳の時とは別馬みたい。本格化してたね」

――このファミリーとジョッキーとは切っても切れないですよね。
「そうだね。お母さん(エアメサイア)にも乗ってGⅠ(05年秋華賞)を勝たせてもらっているし。メサイアの仔は全部フットワークがいいから、乗るのを楽しみにしてるんだけど、ウィンザーが最後の仔なんだよね。それだけにここは勝ちたいよ。大阪杯はドバイに行くから乗れないんで、余計にね」

中京で華麗な手綱さばき

 武豊は先週までJRAで4044勝の金字塔。そのうち重賞は333勝を数える。

 競馬場別は次の通り。

札幌=12勝 函館=3勝
福島=2勝 新潟=4勝
東京=76勝 中山=31勝
中京=20勝 京都=88勝
阪神=80勝 小倉=17勝

 中京では90年中日スポーツ賞4歳Sのロングアーチから今年の東海Sのインティまで、さまざまな馬とのコンビで魅せてきた。

 GⅠは05、07年高松宮記念の2勝。アドマイヤマックスとスズカフェニックスがいずれも好位差し。98年にはここで行われた小倉大賞典、金鯱賞とサイレンススズカで逃げ切り。金鯱賞は91年にもムービースターで追い込みを決めている。

 今回も華麗な手綱さばきを期待だ。

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