【ドバイターフ】アーモンドアイのローテに影響を与えかねないブレグジットの行方

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 アーモンドアイはドバイでも強かった。

 GⅠドバイターフに出走した日本最強牝馬は、海外初戦でも圧倒的なパフォーマンスを発揮。千八1分46秒78のタイムでGⅠ5連勝を成し遂げ、ドバイやヨーロッパのホースマンのその強さを強烈にアピールした。

 ルメールも「まだ能力のリミットが見えない」と絶賛すれば、国枝師からもこの先、さらに海外に挑戦するコメントが。もちろん、今回の勝利はスタートに過ぎず、ゴールは凱旋門賞ということになるのだろう。

 フランス出身のルメールにとっても凱旋門賞は悲願のタイトル。これまでの最高は②着。あのディープインパクトが出走した06年だ。

 凱旋門賞へのステップレースとして、具体的な名前も挙がってきた。

 ひとつは17年にあのエネイブルが勝ったGⅠヨークシャーオークス。8月22日、イギリス・ヨーク競馬場の芝2370メートルだ。

 もうひとつはその前日に同じヨーク競馬場で行われるインターナショナルS。こちらは芝2050メートルで、かつてゼンノロブロイが挑戦した(05年に②着)レースである。

 フランスには本番と同じ舞台にGⅠヴェルメイユ賞があるが、間隔が中2週と詰まるため、一戦一戦全力で走るタイプのアーモンドアイにはふさわしくない。そういうこともあって、イギリスの2戦が候補として有力になっているのだが……。

 ここで問題になってくるのが“ブレグジット”。イギリスのEU離脱問題だ。

 EU諸国はいわば“一つの国”。イギリス、フランス、アイルランドなどの競馬が盛んな国同士は、スムーズに馬の移動が可能だった。

 だが、3月29日、メイ首相の欧州連合(EU)離脱協定が英下院で否決され、ブレグジットの行方はますます不透明に。イギリスが離脱して“第三国”になった場合、これまでのような自由はなくなり、検疫など多くの問題をクリアする必要が出てくる可能性がある。

 ヨーロッパでもこれから本格的な競馬シーズンに突入。早くから英、仏、愛の競馬関係者などでこの問題は議論されているが、まだ完全な解決策は見えていない。

 もしかすると、アーモンドアイのローテーションや、凱旋門賞など多くのビッグレースの行方を左右することになるかも。日本の競馬ファンも無関心ではいられない。

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