【ヴィクトリアマイル】ノームコア衝撃1分30秒5レコードV

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実は高かった高速馬場への適性

 古馬のマイル女王に輝いたノームコア。

 別記のレーンという強い味方がいたとはいえ、戦前は不安材料もないわけではなかった。3歳の昨シーズンは千八、二千の中距離を中心にしたローテーション。マイル戦は2歳時の五百万、アスター賞(①着)以来の久々で、それがGⅠという大舞台だった。

 ところが……。中団のインでうまく流れに乗ると、抜群の手応えで直線へ。そして1番人気ラッキーライラックをリードホースのようにして脚を伸ばして先頭に立った。そして最後は外から猛追してきたプリモシーンを抑え切っての戴冠である。

 そして誰もがびっくりしたのが走破時計。なんと1分30秒5! これまでの東京千六のレコード1分31秒3を0秒8も更新。まさに衝撃のタイムだった。

 ただ、よくよく考えれば、この“超”高速馬場への適性はあったというフシも。

 ノームコアの直近の勝利は昨年9月の紫苑S。舞台は、中山開幕週の絶好馬場で、二千メートルを1分58秒0で駆け抜けていた。

 さらに血統は、妹が今週のオークスにスタンバイしているクロノジェネシス。その妹は2歳時の時点で、東京のアイビーSでラスト3F32秒5をマークしていたほど。

 ちなみに祖母インディスユニゾンはフサイチエアデールの全妹。エアデールはマイルの00年ダービー卿CTで、当時としては速い1分33秒0で勝利している。そう、高速決着、マイル戦への適性は実は高かった可能性も大きい。

 ともあれ、中距離だけでなく、マイルでも結果を出したノームコア。これで選択肢が広がっただけに、これからも牝馬戦線を盛り上げる存在になるのは間違いない。

25歳レーン早くもGⅠ制覇ルメールのお手馬を全部勝たせるか

 それにしても凄い男がやって来たものだ。ノームコアをGⅠ勝ちに導いたダミアン・レーンである。

 本国のオーストラリアでは、日本から移籍したトーセンスターダムでの2勝などを含めて、25歳の若さでGⅠを実に15勝も。その実績から“若き天才ジョッキー”という触れ込みがあった腕達者。その実力は紛れもなく本物だった。

 騎乗初日だった4月27日の東京では、6回の騎乗で②着1回③着1回。初日から勝ち星をゲットすることはできなかった。だが、すぐにアジャストするところが天才と言われるゆえんなのだろう。

 2日目の東京では6戦4勝の荒稼ぎ。これで勢いに乗ると月曜競馬は7番人気のメールドグラースでGⅢ新潟大賞典を制覇。わずかに3日目で重賞をゲットすれば、2週前は勝ち鞍は1つも②③着が3回ずつ。過半数で馬券に絡んでいた。そして先週は土曜日に京王杯SCのタワーオブロンドンで重賞2勝目である。

 そんな“乗れる男”に追い風(?)になったのは何といってもルメールの騎乗停止だ。ヴィクトリアマイルでは当初、ルメールが予定されていたノームコアの鞍上が“空き”となってレーンに。見事に戴冠に導き、自身も初のJRAGⅠを成し遂げた。

 今後はオークスではコントラチェック、そして大一番、日本ダービーでは断然の人気が予想されるサートゥルナーリアと、ルメールの“後釜”におさまっている。もちろん、ノーザンファームからの信頼も厚く、GⅠ以外でもルメールのお手馬が集まっている状況。この先も“レーン旋風”が巻き起こりそうだ。

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