【日本ダービー】ヴェロックス 馬主は驚異の“GⅠ力”金子真人HD

公開日:2019年5月22日 17:00 更新日:2019年5月23日 10:53

 皐月賞は惜しくも頭差②着に敗れたヴェロックス。競馬の祭典、日本ダービーでは先頭ゴールを果たしたいところだ。馬主、調教師、騎手の3人にはそれを実現させるだけのものがある。

 まずは「黒、青袖、黄鋸歯形」の勝負服でおなじみの金子真人氏(現在の名義は金子真人ホールディングス)。その“GⅠ力”がとにかく凄い。

 95年にJRAの馬主登録。99年にスプリンターズS=ブラックホークでGⅠ初制覇を飾ったのを皮切りに、これまで数多くの名馬でビッグタイトルを獲得してきた。

 01年にはNHKマイルC、JCダート=クロフネなど4勝の固め打ち。04年はNHKマイルC勝ちから臨んだキングカメハメハで、初めてダービーオーナーに。

 そして、05、06年はあのディープインパクトで牡馬3冠、天皇賞・春、宝塚記念、ジャパンC、有馬記念と7勝。“砂のディープ”ともいわれたカネヒキリでも2勝。2年間で計9勝を挙げる大活躍を見せた。

 10年にはアパパネで牝馬3冠も達成すると、15年はラブリーデイが天皇賞・秋を押し切り。これで8大競走(皐月賞、ダービー、菊花賞、桜花賞、オークス、天皇賞春秋、有馬記念)の完全制覇まで成し遂げた。

 さらに、16年のマカヒキ、昨年のワグネリアンでダービーは歴代最多の4勝に。“ダービー馬の馬主になるのは一国の宰相になるよりも難しい”はかつて、英国の名首相チャーチルが残したといわれていた言葉。これはどうやら後世の創作のようだが、実際のところ1頭だけでも難しいのに、4頭もだから驚く。

 JRA通算も27勝で、48勝のサンデーレーシング、31勝の社台レースホースに次ぐもの。もちろん、個人としては断トツである。今世紀で最も成功した馬主といっても過言ではないだろう。

 加えて、今年は中内田厩舎、川田の勢いも。
 中内田厩舎は先週終了時点で〈28 9 10 47〉。リーディングこそ2位だが勝率・298、連対率・394、③着内率・500はいずれもトップ。重賞もマイラーズC、金鯱賞=ダノンプレミアムなど5勝を挙げている。

 川田は64勝でリーディング首位。その成績は〈644326100〉で、勝率・275、連対率・459、③着内率・571だから驚異的。重賞Vは前記のプレミアムなどすでに8を数える。

 どちらも②③着より、先頭ゴールの方がずっと多い。皐月賞のリベンジを果たす可能性大だ。

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