降級制度がなくなった条件戦 やっぱり3歳馬が有利だった

公開日:2019年6月6日 17:00 更新日:2019年6月6日 17:00

 先週から番組の上では夏競馬に。下級条件の呼称が従来の五百万条件、一千万条件などから「1勝クラス、2勝クラス」に。また、今年から4歳馬の賞金が半額となる降級制度が廃止された。

 さて、1週目の競馬が終了。結果はどうだっただろうか。

 案の定というべき数字が出たのが1勝クラス。3歳馬の圧勝だった。

 東京、阪神で12鞍あり、勝利数の内訳は3歳が6勝で、4、5歳が3勝ずつ。距離も芝千四から二千四百まで。ダートでも千六、二千で勝ち鞍を挙げており、一時のような「長距離やダートは古馬が強い」という傾向もないようだ。

 3歳馬が多く勝つ理由はもちろん、4歳降級馬がいないから。これまで1勝クラスなら、4歳馬の2勝クラス(旧一千万条件)で②③着しているような強い馬と戦う必要があった。

 ところが、今年から4歳以上はなかなか勝ち上がれない馬ばかりということに。しかも、斤量が古馬と3キロ差(芝二千二百メートル以上は4キロ)あり、牝馬ならさらに2キロ減。どちらが有利かは言わずもがなである。

 2勝クラスの6鞍は3歳2勝、4歳1勝、5歳2勝、6歳1勝とバラバラだったが、3歳馬の出走はわずか4頭。半数が勝ち上がった点は見逃せない。

 ただ、面白いのは1、2勝クラスで勝った3歳馬8頭のうち、6頭が東京で、阪神は2頭だけ。完全な“東高西低”傾向だった。3歳馬狙いは東京の1勝クラスで。これはぜひとも頭に入れておきたい。

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