【函館スプリントS】抜群のスピード タワーオブロンドン
公開日:2019年6月11日 17:00 更新日:2019年6月12日 15:00
タワーオブロンドンがスプリント界に矛先を向けてきた。
一昨年、夏の札幌デビューから、ここまで10戦して〈5212〉。その中身を見ると、“常勝軍団”藤沢和厩舎の決断も納得できる。
距離別はこんな具合。
千四 〈3000〉
千五 〈1100〉
千六 〈1112〉
スピード適性がより必要な千四で3戦3勝のパーフェクト。2歳時にききょうS、京王杯2歳Sを連勝。とりわけ、前走の京王杯スプリングCの内容がいい。
スタートを決めて、楽な手応えで中団のやや前を追走。直線を向くと鞍上のゴーサインに応えて力強く抜け出した。余力をたっぷり残して4分の3馬身差のフィニッシュ。走破時計の1分19秒4は堂々のレコードだ。
津曲助手が話す。
「前から千二は試してみたかったんですよ。前進気勢が十分にあり、いいスピードを見せてる。千四でレコード勝ちするくらいですからね」
中間は在厩調整。
安田記念にも登録したが、ここを目標にじっくり乗り込まれてきた。
先週水曜の1週前追い切りではウッド5F65秒5―38秒1、ラスト1F12秒6をマーク。前に行かせた馬と並んでゴールを駆け抜け、好調子をアピールだ。
「いい時計が出てましたね。元気いっぱいです。土曜に現地入り。当週にやれば、いい仕上がりになると思います」
鞍上は前走で見事テン乗りVを決めたレーン。JRAの短期免許で4月最終週から乗り始めて、勝ち星を量産。先週までに26勝、そのうち重賞タイトルはタワーでの京王杯SCを含めて5つだから凄い。
初めての函館参戦でいきなりメインの主役を演じ切る。