【宝塚記念】リスグラシューをいとも簡単に勝たせたレーンの腕と競馬脳

公開日: 更新日:

まさかの2番手抜け出し

「アリガトウゴザイマス。マタキマス!」

 こう笑みをこぼしたのはリスグラシュー騎乗のレーン。上半期を締めくくるGⅠ宝塚記念は鞍上の好騎乗が光った。

 馬の成長もさることながら、騎手の技術で勝利に導いたと言っても過言ではないだろう。

 これまでのリスグラシューは差し、追い込みタイプ。勝てる力を持ちながらも、GⅠでは②②⑤②⑧②⑧①②③着と展開などに左右され、勝ち切れないことが多かった。

 だが、この日のレーンはスタート直後から手綱を引くことなく、馬の気分に任せたままジワッと好位へ。内からキセキがやっと先手を奪ったのを見計らって、1角の入りではその後ろの2番手のポジションを確保。結果的にはこの時点で“勝負あり”だった。

 誰もが驚く位置取り。2番手といっても外めで前に馬のいない場所だ。それでも、「ポジションを取りにいって、そこで収めるのが上手」と関東のある調教師が来日当初から言っていた通り、大外枠発走で、リスクをも伴う決して楽な芸当ではないのを、いとも簡単にやってのける技術の高さには舌を巻く。

 後半4Fからキセキがペースアップするも、手応え抜群のまま大名マーク。直線では楽にかわすと、最後はキセキを3馬身も離してゴールと、まさに完勝と言っていい内容だった。

わずか2カ月で約5000万円の荒稼ぎ

 それにしても、レーンは凄い。来日してからの9週間で123戦37勝。自身の豪州での18/19年シーズンの301戦36勝を上回る勝ち鞍を収め、重賞勝ちはGⅠ2勝を含む6勝。最終週は父マイケル氏(豪州の調教師)の前で7勝とGⅠ勝ちを上積みした。

 獲得した⑤着までの総賞金の進上金が4400万円超。⑥着以下の賞金や騎乗料なども含めれば5000万円近くにもなる。

 JRAの短期免許は25日火曜まで。翌26日の交流GⅠ帝王賞ではNAR(地方競馬全国協会)の短期免許を取得(7月25日まで)して、オメガパフュームに騎乗する。

「来年、また日本に来たい」と意気込む25歳の若武者。レーン旋風は来年以降、春から初夏までの風物詩となりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “愛の巣”から消えた…二宮和也と伊藤綾子の破局説を検証

  2. 2

    たとえ自分の議席を失ってもすでに山本太郎は勝っている

  3. 3

    慶応幼稚舎の教育を国内最高峰と勘違いする生徒たち

  4. 4

    最終議席予想は安倍敗北 改憲勢力75議席で3分の2に届かず

  5. 5

    この声も警察は排除するのか 地鳴りのような「安倍辞めろ」

  6. 6

    れいわ野原に学会票 東京で公明が共産に半世紀ぶり敗北か

  7. 7

    センバツV東邦や強豪校が地方大会序盤で相次ぎ消えた理由

  8. 8

    大船渡・佐々木に“神風” V候補敗退しジャッジも援護射撃に

  9. 9

    7/20~7/26のあなたの運勢

  10. 10

    ジャニーズからの圧力は? キー局の見解と元SMAP3人の今後

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る