【函館記念】レッドローゼス素質開花 初挑戦で重賞取り
公開日:2019年7月9日 17:00 更新日:2019年7月9日 17:00
レッドローゼスが初タイトル獲得を目指す。
3歳春にはプリンシパルSで②着と素質の片鱗を見せていた。しかし、すぐには花が開かなかった。ステイゴールド産駒らしく晩成タイプで、徐々に力をつけていった。
一千万(現2勝クラス)を勝ち上がったのはデビュー11戦目の4歳1月。そこから準オープン(3勝クラス)が②②着。夏に降級した一千万こそ③①着と札幌の2戦目で制したものの、また準オープンで⑥②③着と足踏み……。
それが、5歳の今年、いよいよ本格化する。
1月の初富士Sを制してオープン入り。続く大阪城S④着後に福島民報杯を快勝だ。
前半は後方待機策を取り、3角から先に動いたクレッシェンドラヴを行かせた。持ったまま外からぴったりマークして4角を回る。
直線は蛯名のアクションに応えて伸びた。内のクレッシェンドを半馬身差で追い落とし、外のカデナの追撃も振り切って先頭フィニッシュ。
田村助手は「自分から動いていって勝ち切る強い内容でした。平坦コースだと止まりませんね」と振り返る。
倒したクレッシェンドが2回目の重賞挑戦だった先週の七夕賞で②着。それだけに一層、楽しみが増す。
レース後はここを目標に放牧に出され、6月12日に函館入り。
中間の乗り込みは実に入念。週2本の追い切りをきっちりと消化し、先週は水、日曜とウッドで併せ馬を行った。
「牧場で息をつくってきてくれて、順調に調整できてますよ。ここにきて弱かった股関節が良くなり、ハミにぶら下がらないで姿勢良く走れるようになりました」
上昇カーブを描いているのは間違いなし。22戦目にして、ついに重賞の舞台を踏む。
「いい仕上がりで臨めそうです。洋芝適性もあるので、重賞初挑戦でも期待は大きいですよ」