切ない表情、恋の明るさ…真央「完成形に近い」と村主千香氏
開幕が目前に迫ったソチ五輪。浅田真央(23)とバンクーバー五輪金メダルのキム・ヨナ(23)のライバル対決は、日韓はもちろん、欧米のフィギュアファンからも注目を集めている。トップスケーターとして活躍する村主章枝の妹で現在はフィギュアスケート中継の解説者を務める千香氏に女王対決の行方を占ってもらった。
――今季の浅田の滑りをどう見ていますか?
「武器である大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の精度、質とも上がっていると思います。同時に他のジャンプの安定感も増しています」
――GPファイナルを制するなど、今季の好調な要因は何ですか?
「全体的に演技の質が向上しています。フィギュアスケートはスケーティングが重要で、ジャンプの助走やジャンプからのステップ、ステップを踏む力など全てに通じるからです。スケーティングが乱れると、スピードが出ずに、高く跳べないのです」
■感情表現
――スケーティング以外に顕著な部分はありますか?
「バンクーバー五輪以降の4年間、佐藤信夫先生のもとでスケーティングを基礎から見直して精神的な余裕もできたことで、ステップでは確実にレベル4を取り、ジャンプで失敗しても他の要素で点が取れるようになったのは強みです」