ドーピング発覚恐れ? ささやかれる強豪国“ソチ敬遠”情報
大会も終わりに近づいたころにドーピング違反者が次から次へと見つかった。
21日、バイアスロン女子12.5キロに出場して4位だったドイツ選手が今大会初めてドーピング検査で陽性反応を示した。
翌22日は、イタリアのボブスレー男子、ラトビアのアイスホッケー男子、ウクライナのノルディックスキー距離女子。そして23日はオーストリアのクロスカントリー男子と5人が失格になった。
メダルを獲得すれば契約スポンサーから多額のボーナスが出るため、持久力や瞬発力を高めるクスリに手を出す選手は後を絶たない。ドーピング検査をすり抜ける手口も年々巧妙になっている。
検査に反応しない薬物が開発されるなど、チェックが年々難しくなっていることも選手が安易にクスリに手を出す背景となっている。
そして国家ぐるみで薬物に手を染めているケースもあるようだ。ソチ五輪では欧州のスキー強豪国に疑惑の目が向けられている。
「今大会はなぜか不振で、メダル獲得数がバンクーバー五輪に比べて激減しているのです。選手をサポートするスタッフも“やることがない”と会場で暇そうに時間を持て余していた。おかしいなと思ったら大会前に選手たちにクスリの使用をやめさせたそうです。事前のドーピング検査でグレーとなり、抜き打ち検査で次から次へと芋づる式に発覚することを恐れたのです。失格すれば4年後の平昌五輪にも響く。そこで“ソチは勝たなくてもいい”と上層部から選手に通達があったと聞いています」(関係者)
クスリ漬けでメダル獲得。これが大金が動くといわれる五輪の恥部なのだ。