ダルが開幕DL入り濃厚 サイ・ヤング賞レースにも影響か
首の張りで開幕戦の登板を棒に振ったレンジャーズ・ダルビッシュ有(27)の故障者リスト(DL)入りが濃厚になった。
26日(日本時間27日)にテキサス州の病院で診察を受け、骨や筋肉、筋などに異常は見当たらなかったものの、再調整のため、フィリーズとの開幕戦が行われる4月1日にも戦列を離れる。
ダルの状態についてジョン・ダニエルズGMは「検査結果が良好だったので安心した。10日ほどで回復するだろう」と話したが、開幕DLを示唆している。ダルは29日にもキャッチボールを再開するという。
DL入りすると、復帰は最短で4月16日のマリナーズ戦。この間、3試合を飛ばすことになる。昨季は最多奪三振(277個)をマークし、サイ・ヤング賞の最終候補に残ったが、今季はタイトル争いでの出遅れは避けられない。
今季のダルは自身のコンディションに加えて女房役にも不安を抱える。24日にはダルの専属捕手を務めるソトが右ひざの手術を受けて戦線離脱。復帰まで3カ月近くかかる見込みだ。ソトに代わって新加入のアレンシビア(前ブルージェイズ)が開幕からマスクをかぶるが、ダルらローテーション投手とのコンビネーションに課題を残す。
ただでさえ調整が遅れる上に、実戦からも遠ざかっている。予定通りに15日間で復帰しても、捕手との相性も含めて、シーズン序盤は苦戦を強いられかねない。