劇的ゴールで勝利のスイス 「4年前のリベンジ」も果たす
欧州予選を無敗でトップ通過したFIFAランク6位のスイスが、同26位のエクアドル相手に劇的な勝利を飾った。
1-1で迎えた後半48分過ぎのロスタイム。試合終了まで残り約30秒だった。DFロドリゲス(21)が自陣から左サイドを突き進み、スペースのあいた中央にクロスを送ると、ニアサイドに詰めていたFWセフェロビッチ(22)が左足で合わせゴール。引き分け濃厚の試合をモノにした。
スイスの執念は、「相手指揮官への怨念」もあったはずだ。スイスは前回大会の初戦で、優勝候補の筆頭だったスペインを1-0で撃破した。この勝利でグループリーグ突破が確実視されたものの、1勝1敗で迎えた第3戦のホンジュラス戦でまさかのスコアレスドロー。決勝トーナメント進出を逃し、スイス国民を失望させた。そのホンジュラスを率いていたのが、この日エクアドルを指揮したルエダ監督(57)だった。
当時のホンジュラスはグループ内で最弱扱い。しかし、スイスはルエダ仕込みのホンジュラスの堅い守りを崩すことができず、グループリーグで姿を消した。
スイスは今大会前からルエダ監督率いるエクアドルを警戒。4年前の借りを返し、06年以来となる2大会ぶりの16強がグッと近づいた。