フェレール撃破で錦織ベスト4 準決勝はジョコビッチ濃厚
またひとつ扉を開けた。
男子テニスの錦織圭(24=世界ランク5位)は13日、年間成績上位8人による今季最終戦「ATPツアー・ファイナル」(ロンドン・O2アリーナ)1次リーグB組最終戦で、補欠のD・フェレール(スペイン・32=同10位)に4-6、6-4、6-1で逆転勝ち。B組2位で準決勝進出を決めた。B組1位は、同日A・マリー(27=同6位)を破って3連勝のR・フェデラー(33・スイス=同2位)。
報道陣に驚きのニュースが飛び込んできたのは試合開始(現地13日14時=日本時間同23時)の90分前だった。この日錦織と対戦するはずだったM・ラオニッチ(23・カナダ=8位)が練習時間を10分残して引き揚げると、直後に緊急会見を行い「前のマリー戦の第1セットで痛めた。ベンチから立つだけで痛みがある。6~8週間の休養が必要と診断された。会見の10分前に棄権を決断した」と語った。
196センチのラオニッチの代わりは補欠で待機していた175センチのフェレール。錦織は今季3戦全勝している相手とはいえ、ビッグサーバーのラオニッチとは対照的にスタミナ豊富なリターナー。昨年は全仏準優勝で世界ランクも3位まで上げたベテランだ。