錦織は油断禁物 ナダルは開幕戦初戦負けも全豪では侮れない
テニスのツアー開幕戦、ブリスベン国際(オーストラリア)男子シングルス2回戦が7日に行われ、第2シードの錦織圭(25=世界ランク5位)はスティーブ・ジョンソン(25=同37位・米国)をストレートで下しベスト8に進出した。
一方、カタール・エクソンモービル・オープンに出場していた、世界ランク3位のラファエル・ナダル(28=スペイン)は、34歳のドイツ選手相手にまさかの初戦敗退となった。
ナダルは昨年11月に虫垂炎の手術を行った。練習不足の他に腰の状態も万全ではないようで、動きは鈍かった。試合後は、19日開幕の全豪欠場もほのめかしていた。
「仮にナダルが全豪に参戦したとしても、今の状態なら錦織の4大タイトル初Vの可能性も高まる」といった声も出てきたが、長期離脱といってもナダルを甘く見てはいけない。
いつでも100%の力を出し切り、どんなボールも拾いまくるナダルのプレースタイルは体力的にきつく、故障も多い。今回は手術明けも重なり、確かに本調子ではないだろう。でも、13年の例もある。前年7月に膝の故障でツアーを欠場。13年2月に復帰すると全仏と全米を含めて10大会で優勝した。昨年の全豪も大会中に左の手のひらにマメができて満足なショットが打てなくても準優勝。本人も全豪は大好きな大会と言っている。体調がすぐれなくても持ち前の粘りを発揮するはずだ。
ちなみにナダルは対錦織戦7戦全勝。 錦織の全豪優勝の可能性が高まったと思うのは早計すぎる。