日ハムの快進撃が止まらない ソフトBに連勝で首位見えた
「ここまで来たら明日も取る。こういう結果にすることができたのは大きい」
試合後の栗山監督が興奮冷めやらない表情でこう言った。
日本ハムが14日、ソフトバンクとの首位攻防2連戦に先勝。連勝を5に伸ばして、その差を2.5に縮めた。
先発の吉川(27)が6回を5安打、5四死球と再三、走者を許しながら失点は犠飛による1点だけ。試合後の本人は「しっかりと打者に向かっていけた。守ってもらったし、ナインのおかげ」と相好を崩した。
粘りの投球で7勝目をマークした左腕が投のヒーローなら、打のヒーローは中田(26)ではないか。両チーム無得点で迎えた三回2死満塁の得点機で打席へ。ファウルを7球打つなど、計12球粘った末に先制の押し出し四球を選んだ。
中田は本塁打のタイトルを争う4番打者。日本代表の主砲でもある。自分が打線の中心という強い自負も持っている。そういうバッターがファウルで粘り、先制点をもぎ取った。
日本ハムは生え抜き中心の若いチーム。稲葉と金子が昨年引退し、リーダーらしいリーダーもいなくなった。負けが込むとズルズルいく可能性が高い半面、いったん火が付くと止まらない。
ここ10試合は9勝1敗。栗山監督は球宴前の西武、ソフトバンクとの5試合をヤマ場と位置付け、ここまで4連勝。見失いかけていたソフトバンクの背中が、ようやく視界に入ってきた。