コリジョンルール「野球つまらなくする」と元プロ捕手指摘

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 今季からプロ野球は、本塁での危険な衝突を避けるため「コリジョンルール」を導入した。選手会の意見も聞いているが、現場では今も戸惑う声が少なくない。

 このルールは、

1、走者の捕手への体当たり禁止
2、捕手の走者へのブロックやその走路をふさぐことを禁止
3、送球がそれた場合にやむを得ず捕手が走路内に進入する場合は許されるが、走者と激しい接触を避ける努力をする

 というものだ。捕手(ベースカバーの野手を含む)は警告3回目、走者は警告2回目で退場となる。

 例えば無死三塁のケースで右翼に飛球が飛んだとする。捕手はタッチアップを阻止するため、本塁ベースの前で送球を受けて後方の走者に振り向いてタッチしなければならない。いわゆる「追いタッチ」になるから、これまでなら「無謀」と思われたタイミングでも三塁コーチャーは走者を本塁へ突っ込ませるケースがすでに増えている。このルールによって本塁上のケガは防止できるかもしれないが、捕手と走者がぶつかって、ファンが息をのむクロスプレーは見られなくなる。

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