スタメン落ち後は7勝1敗 阪神は鳥谷“代打”で留守がいい?

公開日: 更新日:

 すさまじいまでの代打成功率だ。

 8試合連続スタメン落ちとなった鳥谷(35)が2日のDeNA戦の七回無死一、三塁の場面で代打出場、勝ち越しの適時打を放った。そのまま遊撃守備に入ると、2打席目にも安打。代打成績は計6打数4安打で打率.667。スタメン出場時にはなかった活躍ぶりだ。

 鳥谷がベンチスタートになってから、チームは7勝1敗と絶好調。金本監督は先日、「(調子が)上がってきているけど、戻しどころが難しい。勝っているだけに。もし戻って、やっぱり調子が上がっていなかったら、そのときはどうするのかと。そこは配慮しないといけない」と鳥谷の起用について頭を悩ませていたが、チームがうまく回っている状況で、何も無理してスタメンに戻す必要はなかろう。

 むしろ、鳥谷が途中出場することは、本人にとってもプラスではないか。

 鳥谷は今季、打撃でも守備でも明らかに衰えが見える。控えになった途端に息を吹き返したのを見るにつけ、フルイニング出場はおろか、スタメン起用では体力的にも精神的にも、存分に力が発揮できないということを裏付けている。

 阪神には川藤幸三がいた頃から「代打の神様」の枠がある。八木しかり、桧山しかり、関本しかりだ。加えて鳥谷は、「守りの切り札」としても十分に働くことができる。もっとも、年俸4億円の控えでは割には合わないが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗