U18優勝の立役者 堀瑞輝はそれでもプロ評価今一つのなぜ
「最後まで自分の投球をして抑えられて良かったです」
4日のU―18アジア選手権決勝。六回から2番手で登板し、無安打投球で「アジア一」に貢献した堀瑞輝(広島新庄)が笑顔を見せた。
今大会では9回3分の2を投げて18奪三振。最速148キロの速球と切れ味鋭いスライダーが最大の武器だ。今井(作新学院)、寺島(履正社)ら「BIG4」に負けず劣らずの好投手であることは間違いないが、プロのスカウトによると「2位か3位では消えるかもしれませんが」と、こう続けた。
「度胸もあるし、短いイニングならプロでも十分にやれる力はあります。ただ、将来性を含めて評価をする高校生としては、寺島のような先発完投ができる投手の評価が高くなる。175センチと上背があまりない部分、馬力も疑問はあります」
テレビ解説の前横浜高監督・渡辺元智氏も「長いイニングはまだ厳しそう」と言った。
「今年は、高校生だけでなく、田中(創価大)、柳(明大)ら大学、社会人にも1位クラスの投手が豊富。たとえば、13年のドラフトのように広島の大瀬良(九共大)、楽天の松井裕(桐光学園)が1位指名だった、投手が不作の年なら1位指名する球団もあったかもしれません」
とは、前出のスカウトである。