古参ファンは辟易 相撲協会の“稀勢の里ゴリ押し”必要か?

公開日: 更新日:

「我々のような古参のファンには、今の相撲ブームは必ずしもうれしいことばかりじゃないんですよ」

 こう話すのは、国技館を訪れた岐阜県の相撲ファンだ。

 初日から満員御礼が続いている大相撲9月場所。初日の時点で、前売り券は千秋楽まで完売。わずかな当日券も、発売して30分もしないうちに売り切れる。国技館での本場所は例年、朝8時にチケット売り場が開いていたのが、今回から7時45分に繰り上がった。

 冒頭のファンが言う。

「私は初日の前日に東京のホテルに宿泊して、朝4時からチケット売り場に並びました(笑い)。以前は、平日ならフラッと来ても当日券を買えたんですけどねえ。今はとても無理です。何か、古参のファンが得するようなサービスなどがあればいいんですけど」

 大相撲は10年の野球賭博問題、11年の八百長騒動などで、ただでさえ落ち目だった人気が急落。それを救ったのが、13年に幕内デビューした遠藤だ。ザンバラ髪で闘うイケメン力士に、若い女性ファンが注目。「相撲女子」「スー女」なる言葉も生まれ、相撲そのものがメディアで取り上げられる機会が増えた。右肩上がりで人気は回復し、今や満員御礼が出ないのは「不人気場所」と言われる九州場所の平日くらいである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず