政治もスポーツも大混乱 東京より不安な18年韓国平昌五輪

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 18年に平昌五輪を開催する韓国が大揺れだ。

 朴槿恵大統領を背後で操っていた崔順実容疑者は、平昌五輪も食い物にして巨額な利益を得ようとしていたことが明らかになってきたが、醜聞は政治の話だけではない。

 韓国の警察当局は7日、韓国プロ野球の試合で八百長に関与した疑いで、複数の球団関係者が警察の取り調べを受けたと発表した。疑惑の人物は、元NCダイノスの投手とゼネラルマネジャーに球団幹部。球団職員は以前所属していた元投手の八百長を隠蔽した疑いがもたれている。

 韓国のプロ野球は、これまで八百長問題でファンを何度も裏切ってきたが、近年だけでも、11年には野球、サッカーバレーボール、競艇などで八百長が発覚。昨年もバスケットボール柔道レスリングの現役と元選手が、八百長の容疑で捜査された。

「かつては金欲しさや、学校の先輩から誘われ、断れずに八百長に加担するケースが多かったが、最近は胴元が組織化され、誘いの手口も巧妙になった。浮気現場を写真に撮られて脅されたり、美人局をきっかけに八百長に引きずり込むケースもある。大統領のスキャンダルよりも、プロスポーツ界に八百長問題が頻繁に起こることで我が国のスポーツ団体や関係者は世界から信頼を失っている。次の五輪開催国としては恥ずかしいことだし、大きなマイナスです」(韓国メディア関係者)

 東京五輪を4年後に控える日本は競技場問題で収拾がつかない状態が続いているが、国際オリンピック委員会のバッハ会長にとっては、八百長がはびこる韓国の現状の方が頭が痛いことだろう。

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