2013年賞金女王に何が? 森田理香子「シード落ち」の真相

公開日: 更新日:

 これで終わりなのか。来季のツアー出場権をかけた国内女子プロゴルフの最終予選会(千葉・東急セブンハンドレッドクラブ東C)が2日に終了。今季賞金ランク69位で、来季の賞金シードを失った13年賞金女王の森田理香子(26)は、「復活」を目指して最終予選会に挑んだ。50位前後に入れば、ほとんどの大会に出場できたのに、79位で来季のツアー出場はほぼ絶望的になった。

 会場で大粒の涙をボロボロ流した森田は来季、主催者推薦(今季は最多8試合)などで数試合はレギュラーツアーに出場できる見込みだが、そこで優勝しない限り、下部のステップアップツアーが主戦場となる。同ツアーで優勝すると、レギュラーツアーに4試合出場できる。

 森田は14年には1勝して賞金ランクは16位だったが、昨年は未勝利で同ランクは20位。今季は33試合に出場し、予選落ち18回。平均ストロークは73・4324(65位)。つまり、パープレーでホールアウトできないプロに成り下がってしまった。

 森田のスランプは、14年に発覚した個人トレーナーとの交際が原因ともいわれていたが、真相はイップスだ。アプローチの際に腕が動かなくなってしまい、ダフったり、とんでもない方向にボールが飛んだり、まったくピンに寄らない。そのうちショットまで曲がりだし、スコアにならなくなった。師匠の岡本綾子はイップスの経験がなく、効果的な助言もできないそうだ。

 イップスはメンタルの病気といわれ、ゴルファーにとっては厄介な運動障害だが、不治の病ではない。レギュラーツアー復帰を願うファンは少なくない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う