4打点大暴れでM再点灯 広島・松山に数々の“愛され伝説”

公開日: 更新日:

「まっちゃん」の活躍で広島が優勝マジック(27)を再点灯させた。

 15日の対阪神戦。1点差に迫られた三回に、5番の松山竜平(31)が中前へ落ちる2点適時打を放った。松山は四回にも2点打で計4打点の大暴れである。

 鹿児島出身。丸い顔から「アンパンマン」の愛称で親しまれていたが、最近は年下の丸や菊池からも「まっちゃん」と呼ばれる。松山は「愛されているのか、いじめられているのか……」とテレビで語っているが、選手がこう言った。

「オフに選手同士で『まっちゃんが野球をやめたら何の仕事が向いているか?』って、本人をいじっていたんです。勉強は苦手だし、器用な方でもない。『結局、野球以外ないんだよ』って話になった。それを真顔で聞いていたまっちゃんは『よし、それじゃ、もっとバット振るか』って。素直な性格というか……(笑い)」

 まっちゃん伝説は数知れない。2年目の2009年正月、先輩の栗原らと米アリゾナで合同自主トレを行うため、成田空港に集合することになった。ところが、帰省していた実家から予約もせずに鹿児島空港へ。混んでいる正月にチケットが取れるはずもなく、特急や新幹線などを乗り継いで陸路、成田へ到着。先輩たちを唖然とさせた。しかも、2週間の海外生活というのに、小さなバッグとバット2本だけという軽装で登場。選手から「荷物少ねえな」と冷やかされても、松山は「は?」と不思議そうにしていたという。

「米国でブランド店に買い物に行っても英語は一切使わない。全て強気に『これ』と日本語で押し通していました」(近い関係者)

 この日は先発全員の14安打で11得点。ナインに愛されるまっちゃんが打ち、打線に火がついた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異