日本選手には鬼門…本田真凜シニア初戦に高地のハンディ

公開日: 更新日:

 フィギュアのジュニア女王が、いよいよシニアデビューを果たす。

 一昨季、ジュニア選手権を制した本田真凜(16)が14日(日本時間15日)開幕のUSインターナショナルクラシック(ユタ州ソルトレークシティー)に出場。この日は15日(同16日)のショートプログラム(SP)を前に公式練習に臨み、氷の感触を確かめるように約1時間、調整した。

 会場の「ソルトレークシティー・スポーツコンプレックス」は標高1300メートルの高地にあるため、酸素が薄い。前日に軽めのメニューをこなした本田も練習中に息が上がり、時折、苦しそうな表情を見せた。不慣れな高地での滑りに本田は「練習の最初から(疲れが)きてます」と心肺機能の不安を隠さない。

 確かに、このソルトレークシティーはフィギュアに限らず、日本の冬季選手にとっては鬼門。同じ会場では昨年、宮原知子(19)が優勝したものの、これまで多くの選手が辛酸をなめている。

 2002年ソルトレークシティー冬季五輪では日本のメダル量産が期待されながら、スピードスケート男子500メートルで清水宏保が銀、フリースタイルスキー女子モーグルで里谷多英が銅のメダル2つに終わった。フィギュアでもメダル獲得を期待された村主章枝がフリーの後半に着氷を乱して5位。各競技の代表選手は長期間の高地合宿を行い、現地の環境への適応を図ったはずだったが、金メダルなしの惨敗だった。

 来年2月の平昌五輪出場を目指す本田。今季の国際大会初戦で出はなをくじかれないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗