廃業で帰国でも平気 日馬富士を待つバラ色セカンドライフ

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 大暴れの原因は“角界軽視”か?

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜部屋)の暴行問題で世間は大騒ぎだ。10月の秋巡業中に幕内貴ノ岩(27=貴乃花部屋)の頭部をビール瓶で殴った上に馬乗りになってパンチを約30発お見舞いしたという。貴ノ岩は頭が血だらけになり、中頭蓋底骨折や髄液漏まで起こしたというから、重大な不祥事。逮捕説が飛びだすのも当然だろう。

 角界では「横綱の品格」を保つよう求めているが、日馬富士はその声に逆らうように流血の大立ち回りを演じた。そのため「一般人を暴行して引退に追い込まれた朝青龍の失敗に学べなかった」といった報道が目立つ。しかし、この見方は筋違いだ。

「むしろ日馬富士は同じモンゴル人の先輩・朝青龍を手本にしているのです」とはベテラン相撲記者だ。

「引退後、日本から石もて追われるように去った朝青龍はモンゴルで実業家として大成功。モンゴルレスリング協会の会長に就任し、現在はハルトマーギーン大統領の外交顧問と特別大使を務めている。一方、日馬富士は大相撲に入門後、モンゴル国立法科大の通信課程を受講して弁護士と警察官の資格を取得。2014年には法政大大学院に進んだ。これだけのキャリアを積めば、朝青龍を超えるのは、ある意味当然です。いずれモンゴルに帰り、母国の名士になれると読んでいるから、結果的に廃業になっても怖くはないのです」

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