“燃え尽き”明かした高木美帆 世界選手権総合Vは不透明
スピードスケートの世界選手権(アムステルダム)が9日(日本時間10日)に開幕する。
日本勢では先の平昌五輪で金(団体パシュート)、銀(1500メートル)、銅(1000メートル)と全てのメダルを獲得した高木美帆(23)が出場。今大会は短(500メートル)、中(1500メートル)、長距離(3000、5000メートル)の計4種目の総合得点で争われる。
高木は日本勢初の総合優勝を目指すが、先行きは極めて不透明だ。平昌五輪に向けて全てを犠牲にしてきただけに、大会閉幕後は「もぬけの殻になってしまいました」と燃え尽き症候群に陥っていることを明かしている。
先月26日に韓国から帰国し、息つく暇もなく、同28日にはオランダに向けて旅立った。調整もままならず、心身とも万全には程遠い状態だという。
自身のコンディションに加えて、今大会は屋外リンクで行われる。時折、強風も吹きすさぶそうで「状況が読めない部分が多い」と気象条件にも悩まされそうだ。
本番では平昌の1500メートルでわずか0秒20差で敗れた地元のイレイン・ブストと再戦するが、高木は女王の座を手にできるか。