長期離脱避けられない大谷 救いはゴジラ並みのプラス思考

公開日: 更新日:

 エンゼルスの公式ホームページによれば、大谷翔平(23)の「好きなバッター」はかつて巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜だという。

 その松井はプラス思考の持ち主だった。好きな言葉のひとつは「人間万事塞翁が馬」。例えばヤンキースでプレーしていた2006年は、左手首骨折で連続出場がストップ。治療とリハビリで3カ月強の欠場を強いられたときに考えたのは、ケガをする以前の状態に戻すことではない。リハビリ期間を利用して、ケガをしたとき以上のパフォーマンスを発揮できるようにすることだった。打撃フォームをガニ股気味に改良して、復帰戦は4打数4安打。3年後の09年にはワールドシリーズMVPを獲得した。

 大谷もまた、松井秀喜に負けず劣らずのプラス思考だ。プロ野球ではほとんど例のない二刀流はそもそも日本ハムの提案がきっかけとはいえ、未知の領域に挑戦したいと二つ返事で快諾。岩手の花巻東に進学したのも菊池雄星(現西武)への憧れではなく、雄星を超えるためだった。

 右肘靱帯部分断裂で故障者リスト入り。とりあえず保存療法で3週間様子を見るというが、最終的に手術を選択する可能性も残されている。いずれにせよ当分は試合に出られないわけで、考える時間はタップリある。投げて160キロ、打って150メートルの現在のスタイルがベストなのか、あるいはモデルチェンジした方がよいのか。

 プラス思考の強い大谷だけに、結果として故障時を上回るパフォーマンスを発揮する方法を模索するはずだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”