ボクシング連盟山根会長をドンへと変えた日大との“深い縁”

公開日: 更新日:

 助成金の不正流用、審判への不正強要、パワハラなど、疑惑が山積みの日本ボクシング連盟。その親玉で疑惑の渦中にいる山根明会長(78)は1日に岐阜県で行われた高校総体ボクシング大会を欠席。連盟幹部によれば「入院」とのことだが、一連の行動で想起されるのが、悪質タックルを指示したとされる日大アメフト部の内田正人前監督(62)だ。

 内田前監督は記者会見後、人目をはばかるように入院。表舞台から姿を消した。そういえば、山根会長はいまだ会見すらせず逃げ回っている日大の田中英寿理事長(71)とも懇意の仲で、日刊ゲンダイもツーショット写真を報じたばかりだ。しかも、山根会長は今年4月には日大スポーツ科学部の客員教授にも就任している。当然、人事を牛耳る田中理事長の引きだろう。

「類は友を呼ぶ」とは、まさにこのことではないか。

■「アマボクシング界の天皇」のかばん持ち

 あるアマボクシング関係者は「そもそも山根会長は日大とは縁が深い」と、こう続ける。

「山根会長がドンと言われるまでになったのは、日大ボクシング部元総監督の故・川島五郎さんがきっかけです。川島さんはアトランタ五輪日本代表監督や日本ボクシング連盟の会長職を歴任し、『アマボクシング界の天皇』と呼ばれたほどの絶大な力を持っていた。山根会長は日大OBでもないのにこの川島さんにかばん持ちのごとく付き従い、それを後ろ盾に現在の地位を築いたのです。川島さんが存命時は、日大ボクシング部の合宿には必ずといっていいほど参加していた。連盟会長の座を川島さんから引き継いだ山根会長は、川島さんに名誉会長の座を用意するなど従順でした。相撲部監督だった田中理事長と懇意になったのも、川島さんを通じて日大幹部と仲を深めていったからです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”