横綱で“皆勤負け越し”経験 芝田山親方は稀勢の里どう見る

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 ――そんな芝田山親方は91年の名古屋場所(7月)で引退。28歳10カ月という年齢もあって、「まだできた」という声もあったのではないですか。

 それでも昔の力士は30歳前後で引退が多かったですからね。名古屋場所初日は曙に負けて、中日で安芸ノ島に黒星。4勝4敗の時点で引退を決意しました。体力的な問題ではありません。今場所負けた相手は毎場所当たる可能性がある以上、次にやっても、このままでは「やっと勝利」という余裕のない取り口にしかならないと思い、引退はしたくなかったですが、明日につながらないような相撲では横綱としての責任は果たせない。それで引退を決意しました。

■カーテンを閉め切った師匠の部屋で

 ――師匠はどんな反応でしたか。

 なかなか報告できなかったのですが……8日目の夜、カーテンを閉め切った師匠の部屋で、師匠から「どうなんだ?」と。「おまえはそれだけ力があるのだから、簡単に負ける相撲取りじゃない」と言われましたが、「土俵に上がって、自分が何をやっているかよくわかりません」と……。実際、そんな状態だったんです。体力は全然問題ない。すると師匠は「自分で自分が何をやってるのかわからない状態なら、どうしようもないな……であれば仕方ないな……」と。引退を決め、師匠に「さわやかに会見しよう」とひとこと言われたのが印象的でした。

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