大船渡高・佐々木朗希はいきなり海を渡るのがベストな根拠

公開日: 更新日:

 わたしはこれまで、日本の高校生が直接、メジャー挑戦することに否定的だった。

 マイナーの生存競争はとにかく苛酷。自分の野球用具を盗まれることだって珍しくない。中南米からの選手も含め、他人を蹴落としてでもメジャーに上がろうと目をギラギラさせている連中が多い。そんな生き馬の目を抜く世界で、精神的にも肉体的にも大人になり切っていない18歳が、はい上がっていける保証はどこにもないからだ。

 しかし、この高校生に限っては持論を覆さなければならない。大船渡高の右腕・佐々木朗希のことだ。

 春先に一度、岩手まで足を運んで練習を見たが、先日、日本の情報提供者から送られてきた実戦のビデオを見て愕然とした。163キロのフォーシームはもちろん、スライダーのキレも申し分ない。高校時代の大谷(現エンゼルス)や菊池(現マリナーズ)と比べても速い球を投げるうえ、彼らと決定的に異なるのは制球力だ。投球のほとんどが捕手の構えたミットに収まっていた。コントロールは、いまの大谷より優れているのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う