不動のプロップ畠山健介さんが語る ラグビーW杯大会の行方

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 9月20日のラグビーW杯日本大会開幕まで2カ月を切った。2016年に就任したジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49=ニュージーランド)率いる日本は史上初の8強入り(準々決勝進出)がかかる。前回15年大会(イングランド)では1次ラウンド初戦で強豪南アから歴史的勝利を挙げるなど、過去最多の3勝をマークした日本。エディー・ジョーンズ前HC(現イングランド)の下、日本の躍進に貢献した不動のプロップに今大会の日本の可能性を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

  ――前回は、開幕前から手ごたえがあったのですか?

 W杯直前のテストマッチで、14年に対戦した際、スクラムで劣勢に立たされ、ラインアウトからのモールで押されてトライを奪われるなど、コテンパンにされたジョージアに勝てたのです。相手も調整ではなく、W杯本番に向けた布陣で臨んできた。そのジョージアに対して勝ち切れたので、やってきたことが成果として表れていると、試合を通して感じられた。それがひとつのきっかけですね。

  ――南ア相手にも自信を持って臨めましたか?

 南ア戦に関しては、単純に実力で勝てたわけではありませんが、あの試合をきっかけに選手全員が自信を持った。その後のスコットランド戦は負けましたけど、サモア、米国と勝ち切れたのは、南ア戦の勝利が大きかった。


■「勝ち逃げすればいいのに」(笑い)

  ――その南アと今大会開幕直前にテストマッチ(9月6日=埼玉・熊谷)が組まれています。

 僕個人の考えでは、南アとは今後一生、テストマッチは行わずに勝ち逃げしておけばいいのに、と思っていました(笑い)。今大会、日本(プールA)は南ア(プールB)とはプール戦(1次ラウンド)の順位にもよりますが、準々決勝か決勝でしか顔を合わせない。せっかく、4年前に倒して得た自信をなぜ、わずか4年で消費してしまうのかと思いますね(笑い)。

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