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中村寅吉特集

どんな状況でも手堅くプレーするイ・ボミ

悪状況で崩れぬイ・ボミ 風に弱い日本女子との決定的違い

その昔、真冬の多摩川河川敷コースで中村定吉プロ(中村寅吉プロの実弟)から空中にもOBがある、土手より高く打つなと教わった。ティーアップを低くして、上からボールをつぶそうと思わないで、ウエッジのようにボールをフェースに乗せる打ち方が風の中では効果的。しかし日本選手は練習不足や強風に不慣れということもありますが、どんな状況でも飛ばしにこだわっている。風の中でもトップを深…

日本オープンゴルフ選手権での松山英樹と石川遼

松山&石川ペアはV候補2番手 評論家注目は「2人の呼吸」

評論家の菅野徳雄氏が「中村寅吉、小野光一ペアで初めて日本が勝った時は、1カ月前からゴルフ場で合宿をして、芝目をすべて頭に入れていた。また、当時ドライバー飛距離230ヤードと飛ば なかった寅さんは、傾斜を利用して距離を稼ぐにはどこを狙えばいいのか、攻略ルートを小野さんから教わって優勝につなげた。つまり、2人の呼吸がどれだけ合うかがキーポイントになる」と指摘する。 だ…

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日本初参戦で即V 韓国人プロに席巻許す男子ツアーの惨状

日本にゴルフブームを起こした中村寅吉に始まり、和製ビッグ3、AONと続いたのに、その後がいない。一言でいえば、練習不足。かつてN・ファルドが“日本人はスイングがよくない”と指摘したが、その時と何も変わっていない。その点、韓国ではジュニア時代からゴルフの基本を徹底的に叩き込まれて、ゴルフ教育システムが一貫している。日本人プロはベースとなるものを教わらずにプロになってい…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉パットのラインが違えばボール位置も変わる

中村寅吉はフックラインが得意だった。 「パッティングラインの好き嫌いは球筋にもよる」と言うプロが多い。 中村はドローボールが持ち球だった。いつも少し右から左に曲がりながら落ちてくる球筋に対して構えているので、パットもフックラインのほうがイメージしやすいのかもしれない。中村はフックラインのほうがよく見えて、ライン通りにヘッドもよく出ると言っていた。 フックラインはカッ…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉 ロングパット上り真っすぐはカップ右を狙う

しかし、中村寅吉は「上りだからといって油断はできない。上りの真っすぐはしっかり打とうとすると左に引っかかることがある」と言うのだ。 距離のある上りのパットは当然、振り幅(ストローク)が大きくなる。そうするとヘッドは、緩やかな円軌道になる。 バックスイングはややインサイドに上がり、フォロースルーでヘッドは左に振り抜けていって、フェースは左を向く。それで、ボールは狙っ…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉ショートパットは瞳を動かさずボールを睨む

ところが、中村寅吉に言わせると、「黒目が動いてしまうから集中できずにインパクトが弱くなり、ショートするんだ」というのだ。 中村の言う黒目とは瞳のこと。顔が動かなくても瞳が動いただけでインパクトが弱くなり、自分で思っているタッチを出せないからショートするのだという。 ショートパットをするときは集中力が大事なので、それには黒目を動かさずボールをにらみつけて打たないとし…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉ロングパットは「寄せる」より「入れる」練習

では、中村寅吉が解説者だったら何と言うだろう。 「パットのうまいプロはああいう長いのをいつも入れる練習をしているんだよ。下手に寄せようとするより入れるつもりで打つほうが寄って、入ることだってあるんだ。だからあれは寄せようとしたんじゃなくて、狙って打っているんだよ」 ひょっとしたら、中村ならそう言うのではないかと、テレビを見ながら今でもよく思う。 「若いころは20メ…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉利き目が右ならオープンスタンスに構える

「パットは目で入れるんだ」 そう言って中村寅吉は「目」には特別うるさかった。 まず大事なのは自分の「利き目」(マスターアイ)を知ること。利き目が右か左か、それによって両足の構え方(スタンスの向き)も違ってくるというのだ。 顔の前で、両目の真ん中に人さし指を垂直に立てて両目で見たら、左右の目を交互につむってみる。 片目をつむったとき、人さし指が両目で見たときと同じ位置…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉 パットは打ち終わるまで瞬きをしない

パットするとき瞬きしたら入らないよ」 30年以上も昔の話だが、ある試合のスタート前、パットの練習をしている若いプロをつかまえて、中村寅吉が怒りながら教えていたのを今でも覚えている。 話を聞いていると、パットをするときはラインを読んだら打ち終わるまで瞬きしてはいけないと、中村は若いプロを諭しているのだった。 ラインを読んで狙いを決めたら、ラインから目を離さずにアドレス…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉 パットは左手で方向をリードする

パットをするときの両手の役割について、中村寅吉は「左手の甲で方向を決めたら、右手のひらでボールを転がしてやる」と言った。 だからまず、左手甲をパターのフェースに合わせてスクエアにグリップすることだという。左手の親指をシャフトの真上に乗せるわけだが、「人さし指より親指が前に出ないように手前に引きつけてグリップする。そして、親指の腹でパターのシャフトを押さえるようにし、…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉 ロングパットはフォローで距離感をつかむ

中村寅吉は「短いパットはポンとヒットするだけでもいいけど、長いパットはボールをヒットしようとしないで、フォロースルーで転がしてやるようにしたほうが、距離感をつかめる」と言った。 ボールを打とうとしないで、フォロースルーでボールを転がしてやるのだという。カップを少しオーバーするようなパットをする人は、「よく打ってますね」と言われると思う。しかし、ボールをヒットしてイ…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉グリップエンドを支点に振り子ストローク

中村寅吉は34インチのノーマルなパターでも体のセンターよりは、やや左(左内股の前)に構えたグリップエンドの位置を、テークバックでもインパクトの後でもほとんど動かさずにストロークしていた。左の内股の前に構えた左手の位置はあまり横に動かさずに、グリップエンドを体の一点に向けたまま、振り子のように支点をつくってストロークしていた。 パットで一番大事なのは、狙った方向に真…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉上げるアプローチ 短くても体をひねり振り抜く

しかし、20、30ヤードの手で放ってやっても届くような距離でも、体のひねりで振らないといけないんだ」 ウエッジで球を上げるときは、バンカー越えの短い距離でも体をひねって振れと、若いプロに対しても中村寅吉はうるさく言った。 中村のウエッジショットを見ていると、テークバックと同時に手首をコックしているように見える。 しかし、ウエッジで上げる場合は、10ヤード先に落とそう…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉 バンカーでは左向きのスタンスに沿って振る

バンカーショットをするとき、中村寅吉はよくピンを抜かせた。1957年のカナダカップ(霞ケ関CC・東コース)で勝ったとき、10番パー3の深いアリソンバンカーからピンを抜かせて直接カップに放り込んでサム・スニード(米)の度肝を抜いた。 中村のバンカーショットはバックスピンがかかってよく止まるので、だからバンカーからカップを狙うことが出来たといわれている。 取材したとき、…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉SWはゆっくり振ってヘッドの重みを利用する

しかし、バンカーショットの名手・中村寅吉は「ヘッドを強く打ち込むだけでは振り抜けない。砂が飛ばないのでボールは出ていかない」と言った。 サンドウエッジ(SW)はクラブの中で一番重い。ヘッドの重みを利用することが大事なのだから、力を入れずにゆっくり振ることが大事だという。 たらいに水を張って浮かせたピンポン球を、SWで打つ練習をしたことがあると中村は言っている。少しで…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉バンカーショットの距離はアプローチの2倍

その違いはどこからきているのだろうと思って、中村寅吉に聞いてみたことがある。 「バンカーからうまく出ないという人は打ち方が悪いからだと思っているだろうけど、そうじゃないんだ。フェアウエーからウエッジでアプローチをするときと同じようにバンカーからも小さいスイングで打とうとしているから出ないんだ」 ボールを直接打つアプローチと違って、バンカーショットは砂の抵抗がある。…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉バンカーショット ヘッドはギリギリの場所へ

中村寅吉に言わせると、ボールの手前を打とうと、3センチも手前をダフろうとすること自体、間違っているというのだ。 「バンカーショットはダフればよいというのは間違いで、ボールぎりぎりのところにヘッドを入れてやろうと思っても、ボールに当たる前に砂をダフるようにクラブが作られている」と中村は言っている。 バンカーショットのために考案されたサンドウエッジ(SW)は、特殊な構…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉ダウンブロー エッジはボールの赤道より下に

ダウンブローというと、ボールと芝の間にヘッドを打ち込んでやろうとしている人が多いが、中村寅吉に言わせると、「そもそもそういう考え方自体が間違っている」と言うのだ。 ボールの下にヘッドを入れてやろうとするとプロでもダフると中村は言っている。 正しいダウンブローはボールの真下から左側(前方)のターフ(芝)が取れる打ち方であるから、それにはヘッドを芝につけずに浮かした状…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉 テークバック 頭動いても右腰は構えた位置

中村寅吉はよくティーペッグを口にくわえてスイングしてみせた。 アドレスしたとき、正面を向いているティーペッグはトップスイングで右足のほうを向く。顔も右方向を向く。 ところがバックスイングで左肩が落ちて体が回らない人は、口にくわえたティーペッグをボールのほうに向けたままスイングしようとしている。 頭を動かさずにバックスイングしようとしてティーペッグをボールのほうに向…

イラスト・渡辺隆司

いま役立つ名手の技

中村寅吉クラブを振りぬく時は胸を張る

ドライバーショットをするときもボールを遠くに投げるときのような体の使い方をしないと遠くに飛ばすことはできないと中村寅吉はよく言った。 「頭を動かすな」と言われてゴルフを始めた人は多い。 しかし、中村は「体の小さい日本人はボールを遠くに投げるときのように上体を後ろに動かしてバックスイングしないと飛ばない」と言って、上体をスエーさせることによって体を大きくひねって、左…

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