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「夏目漱石 留学」に関する記事

週末オススメ本ミシュラン

偉人のことが短時間で分かる知のトレーニング書

それは歴史上の人物にしても同じで、私は明智光秀や坂本龍馬については知りたかったが、1000円札の肖像となっていた夏目漱石については特に興味はなかった。多数のヒット小説を出した以外、業績もよくわからなかった。だが、俄然、夏目漱石に関し、本書を読むことで興味が湧いたのである。 〈日本ではエリートであるはずの自分が、英国の社会においては「日本人である」というだけで軽く見ら…

漱石役の長谷川博己と妻役の尾野真千子

ドラマ「夏目漱石の妻」 メリハリ芝居で素顔の文豪を造成

夏目漱石が亡くなったのは1916(大正5)年のこと。今年は没後100年となる。NHK土曜ドラマ「夏目漱石の妻」は、まさに妻・鏡子を軸にして描く夫婦物語だ。脚本はベテランの池端俊策。原作は鏡子の語りを筆録した「漱石の思い出」(文春文庫)である。 漱石を演じるのは、映画「進撃の巨人」「シン・ゴジラ」など話題作が続く長谷川博己だ。英国留学で顕在化した神経症や、小説家への夢…

文庫あらかると

「千駄木の漱石」森まゆみ著

文豪・夏目漱石は、明治36年春からの4年足らずを千駄木で暮らした。その間、英語教師として教壇に立ちながら、「吾輩は猫である」「坊っちゃん」など数々の名作を執筆した。当時の漱石の暮らしぶりを紹介しながら、千駄木の歴史をつづる地域史エッセー。 英国留学から帰国し、東京帝国大学の英語講師の内定を受けた漱石は、勤務先に近い千駄木の借家に居を定める。その家は、10年前まで森鴎…

イラスト・児玉泉

失敗と成功の日本史

猫と小説で神経衰弱から快癒した夏目漱石

処女作が大ヒットといえば思い出すのが、明治の文豪・夏目漱石(1867~1916)です。漱石は神経衰弱を患い、小説を執筆することでこの病気を治したといわれています。 漱石は東京帝国大学英文科を卒業し、愛媛の松山中学(現・松山東高校)や熊本の第五高校(現・熊本大学の前身)の教師を経験したのち、33歳で英国留学を経験しました。ところがこの留学により、漱石は孤独と勉強の重…

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流されゆく日々

連載10116回 アラハン世代の逆襲

何度もくり返して書くが、夏目漱石がロンドンに留学した時代、日本人の平均寿命は42歳だったのだ。 平均寿命の短かさには、幼児の死亡率の高さが反映しているという。それでもなお驚くほど日本人の寿命は短かかった。人生五十年、というのは人びとの願望だったのである。 そんな時代の思想や哲学が、そのまま現在の私たちに通用するとは思えない。50歳を過ぎてから、さらに50年という後…

GRAPHIC

「吾輩は猫画家である ルイス・ウェイン伝」南條竹則著

日本人にはなじみが薄い名だが、彼の絵を使った絵はがきがあの夏目漱石の「吾輩は猫である」にも登場すると聞くと、急に親しみがわいてくる。 ウェインの絵の特徴は、猫たちが擬人化され、時には服まで着て、人間と同じ表情や行動をしていることだ。 漱石がロンドン留学していた時期は、ウェインの人気は絶頂にあり、彼の描いた猫の絵が本や雑誌、絵はがきにあふれかえり、作家の作品に何らかの…

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