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「夏目漱石 人生」に関する記事

人生ナナメ読み文学講義

夢中になるものがあれば人生を粗末にはしない

内田百閒は、夏目漱石の門下生で、「名文」の作家として知られ、「百閒が好き」と言えば通には「おっ」と一目置かれる。その独特のユーモアを愛する根強いファンは多い。その百閒の、小鳥をはじめとする小動物に関する随筆を集めたのが「阿呆の鳥飼」だ。無類の小鳥好きで、生き物たちをめぐる一喜一憂の「阿呆」ぶりがとにかく面白い。 大学を出てまだ就職先が決まらない時期に、妻子もいるとい…

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HOT Interview

物語人生論「心の力」が話題 姜尚中氏に聞く

夏目漱石の「こころ」と、ドイツの文豪トーマス・マンの「魔の山」という100年前に書かれた東西のふたつの書から、今の時代を生きるためのヒントを引き出した本書「心の力」(集英社 720円)を上梓した姜尚中氏に話を聞いた。 ■凡庸な人間の中にこそある「心を太く育てる力」 題材となっている夏目漱石の「こころ」が刊行されたのは、第1次世界大戦勃発の年(1914年)。一方のトー…

イカした中年を養成する大人の必読本

誰もが抱える「死」という人生の〆切

夏目漱石、川端康成、吉行淳之介、星新一、村上春樹、長谷川町子、岡崎京子……。この本には、明治から現在にいたる90人の名だたる書き手が、それぞれの「〆切との格闘」を描いたエッセーや手紙、マンガなどが収められています。 〆切は、作家や漫画家にとって、もっとも身近で切実な問題。どれもリアリティーと真剣味と躍動感にあふれた名文(名作)ばかりです。島崎藤村は、パリから編集部…

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流されゆく日々

連載10116回 アラハン世代の逆襲

何度もくり返して書くが、夏目漱石がロンドンに留学した時代、日本人の平均寿命は42歳だったのだ。 平均寿命の短かさには、幼児の死亡率の高さが反映しているという。それでもなお驚くほど日本人の寿命は短かかった。人生五十年、というのは人びとの願望だったのである。 そんな時代の思想や哲学が、そのまま現在の私たちに通用するとは思えない。50歳を過ぎてから、さらに50年という後…

元宮城県知事の浅野史郎さん

プロの本棚

浅野史郎さん 山本周五郎の「ながい坂」が人生を後押し

あれはうれしかった」 ■作家リストには池井戸潤の名も 東大時代は教養ゼミの授業を通じて、夏目漱石や三島由紀夫などを読み込んだ。リストには歴代の名作家が並ぶが、その中には池井戸潤や百田尚樹といった最近の作家も目につく。 「池井戸作品の一冊『空飛ぶタイヤ』は今思い返すと、燃費偽装問題で揺れる三菱自動車の話に通じるところがあって面白い。僕の読書スタイルは、ある作家を読み始…

イラスト・児玉泉

失敗と成功の日本史

猫と小説で神経衰弱から快癒した夏目漱石

処女作が大ヒットといえば思い出すのが、明治の文豪・夏目漱石(1867~1916)です。漱石は神経衰弱を患い、小説を執筆することでこの病気を治したといわれています。 漱石は東京帝国大学英文科を卒業し、愛媛の松山中学(現・松山東高校)や熊本の第五高校(現・熊本大学の前身)の教師を経験したのち、33歳で英国留学を経験しました。ところがこの留学により、漱石は孤独と勉強の重…

ザッツエンターテインメント

世界の名著ダイジェスト版特集

(祥伝社 1500円+税) 夏目漱石の「坊っちゃん」や尾崎紅葉の「金色夜叉」、小林多喜二の「蟹工船」など、学生時代に教科書で少しだけかじった名作を、10ページ程度の漫画にまとめた本書。 文学作品は、だいたいのあらすじは知っていても、しっかりとは読んでいないために結末が分からないという作品も多い。本書では、椅子の魅力に取りつかれた男の最後に驚かされる江戸川乱歩の「人間…

加藤一二三 九段

注目の人 直撃インタビュー

現役最年長の加藤一二三 九段 「将棋指すごとに精神活性化」

夏目漱石の全集は初版本です。世界文学全集は結構ありますよ。 ――クラシックはどういう状況で聴かれるんですか? 僕はながら聴きはしないんです。じっくり集中して聴く。オーディオとかにはこだわってないので、ごく普通のCDプレーヤー。十分な音質だと思いますよ。「クローズアップ現代」(NHK)のモーツァルト生誕250年特集でバイオリニストの高嶋ちさ子さんと共演したんです。スラ…

ピンクのエプロンでお出迎え(伊予灘ものがたり)

櫻井寛氏が選ぶ 一度は乗ってほしい「観光列車」ベスト7

松山ゆかりの夏目漱石「坊っちゃん」をイメージし、クルーが“マドンナ”に扮している。 「ピンクのエプロン姿で、坊っちゃん団子などを運んでくれます。デザイナーは入ってなくてJR四国の社員が企画している分、愛情もこもっています。座席は海側が低く、山側は高く設計している。途中、タヌキが出ることで知られる五郎駅(通過駅)があり、駅長さんが、タヌキの着ぐるみ姿で手を振ってくれる…

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文庫あらかると

「話虫干」小路幸也著

榛から見せられた図書館の蔵書である夏目漱石の「こころ」を開くと、途中からまったく異なった物語が展開していた。それが「話虫」の仕業らしい。「話虫干」とは、物語の中に勝手に入り込んで、その内容を勝手に変えてしまう話虫を虫干しすることだという。「こころ」の物語に入り込んだ糸井は、後に「K」と呼ばれる桑島や圖中(となか)の学友に、榛は後に「先生」の妻となる静さんのお花の先生…

GRAPHIC

「吾輩は猫画家である ルイス・ウェイン伝」南條竹則著

日本人にはなじみが薄い名だが、彼の絵を使った絵はがきがあの夏目漱石の「吾輩は猫である」にも登場すると聞くと、急に親しみがわいてくる。 ウェインの絵の特徴は、猫たちが擬人化され、時には服まで着て、人間と同じ表情や行動をしていることだ。 漱石がロンドン留学していた時期は、ウェインの人気は絶頂にあり、彼の描いた猫の絵が本や雑誌、絵はがきにあふれかえり、作家の作品に何らかの…

土曜あらかると

「ディストピアとユートピア」山口謠司著

何度も挫折を味わいながら、生涯で9200首という膨大な数の詩を残した900余年前の中国の詩人・陸游の人生、小説で西洋的近代のなかで生まれてくる人々の知識と欲を描く一方、晩年、もっとも時間を費やした漢詩に東洋的な理想郷を求めていた夏目漱石、そして詩聖と呼ばれる杜甫など。各人の作品をヒントに、ユートピアについて考える。(dZERO 1900円+税)…

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