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井原西鶴特集

「阿蘭陀西鶴」朝井まかて著

おあいの父は、井原西鶴なる号で世に知られた俳諧師だった。おあいは、何日も家に帰らず、帰るときは取り巻き連中を引き連れてくる父が疎ましくてならない。一人で多くの句を短時間で詠む「矢数俳諧」の興行で名を挙げ、人々からもてはやされる西鶴だが、おあいには、父が際物にしか見えない。 盲目の娘の視点から江戸の大作家を描いた時代小説。 (講談社 700円+税)…

ザッツエンターテインメント

世界の名著ダイジェスト版特集

江戸時代のリアルな恋愛ドラマを描いた井原西鶴の人気シリーズ「好色五人女」は、“好色”という軽いイメージとはかけ離れ、5話中4話が死別で終わるダークな物語だ。不義密通は極刑の時代に、背徳的な恋愛に身を焦がす女たちの姿が赤裸々に描かれている。 フランスの詩人ジャン・コクトーによる「怖るべき子供たち」は、さすがアムールの国だけあって子供の恋愛とは思えない濃厚さだ。病弱な…

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文庫あらかると

「世渡り万の智慧袋 江戸のビジネス書が教える仕事の基本」田中優子著

江戸時代のベストセラー作家・井原西鶴の著作に学ぶ「仕事の流儀」。 例えば「日本永代蔵」第1巻「浪風静に神通丸」の章では、大名は世襲で極楽にいるようなものだが、商人は努力でそこにいたるとある男の人生を紹介。彼の母親は23歳で後家になり、米市場でこぼれ落ちた米を掃き集めて、ひと財産を作り出す。息子にも捨てられた藁を集めて銭刺し(銭を束ねるヒモ)を作らせ両替商などに売らせ…

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文庫あらかると

「現代語訳 好色一代男」吉井勇訳

生涯恋に身を悩まし、交わった女の数が3742人、加えて男色の相手も725人という世之介の生涯を描いた江戸時代の文豪・井原西鶴の代表作。近代を代表する歌人による名訳の復刻版。 島原に通い詰めた父・夢介が身請けした3人の遊女の一人を母にして生まれた世之介は、まだ男女の関係がどういうものか分からない7歳のときから側仕えの女中にちょっかいを出し、部屋にこもっては集めた春本を…

ベストセラー早読み

「阿蘭陀西鶴」朝井まかて著

「好色一代男」「好色五人女」などの浮世草子で知られる井原西鶴には、盲目の娘、おあいがいた。目が見えなくても、目明きと何ら変わらない。とりわけ台所仕事は人並み以上。若くして世を去った母が、幼いころから手取り足取り仕込んでくれたおかげだ。多感なおあいは、父が疎ましい。大坂俳壇で俳諧師として名を馳せる父は、手前勝手で、ええ格好しい。目立ちたがり屋で、カエルのように騒々しい…

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