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高見順特集

過去の苦労も報われた(写真左から高見恭子、馳浩文部科学大臣)

波乱の人生も今や大臣妻 高見恭子がつかんだ理想の居場所

作家の高見順(本名・高間芳雄)と愛人の小野田房子との間に生まれる。高見順はプロレタリア文学運動に参加し、35年「故旧忘れ得べき」で第1回芥川賞候補に。小野田房子は高見のその後の小説「生命の樹」に登場するホステスのモデルだった。晩年は「死の淵より」など詩人として活躍する。63年食道がんを患い、4度手術したが、65年死去。亡くなる10日前に、恭子は高見の正妻の秋子の養女…

半藤一利さん(右は東大ボート部時代)

喜怒哀楽のサラリーマン時代

半藤一利 東京新聞の試験会場に迷い文藝春秋を受験

誰もが縁故の2つや3つ持っていましたから、私も作家の高見順さんに電報を打ちました。ボート部員時代、高見先生原作の映画に撮影協力したご縁がありまして。もっとも一度しかお目にかかったことがなく、厚かましいにも程度を超えていますが、先生はきっと「こういうヤツが受けるから」と言ってくれたんだろうね。 後から聞いた話ですけど、役員の間では、「同好会ではない、本物のスポーツ選手…

過去の苦労も報われた(写真左から高見恭子、馳浩文部科学大臣)

波乱の人生も今や大臣妻 高見恭子がつかんだ理想の居場所

作家の高見順(本名・高間芳雄)と愛人の小野田房子との間に生まれる。高見順はプロレタリア文学運動に参加し、35年「故旧忘れ得べき」で第1回芥川賞候補に。小野田房子は高見のその後の小説「生命の樹」に登場するホステスのモデルだった。晩年は「死の淵より」など詩人として活躍する。63年食道がんを患い、4度手術したが、65年死去。亡くなる10日前に、恭子は高見の正妻の秋子の養女…

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流されゆく日々

連載10131回 文章をしのぐ挿絵の力

(昨日のつづき) 「描写のうしろに寝ていられない」 というのは、たしか高見順の言葉だったように思う。当時は、その言葉をめぐって、さまざまな論争がくりひろげられたものだ。 高見順といっても、最近はあまり話題にならないようだが、『いやな感じ』という作品の読後感は、いまも鮮明に残っている。 挿画、イラストが読者にまっ先に訴えかける時代となると、作家もうかうかしてはいられな…

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流されゆく日々

連載10006回 六〇年代をふり返る

高見順の『いやな感じ』という小説もそのたぐいの一冊かもしれない。時代の味というか、空気感は歴史書からは伝わってこない。今は時代おくれの小説の効用は、そこにあるのかもしれないと思う。 (この項つづく) ――協力・文芸企画…

名著から“男の飲み方”を学ぶ 文人がつづった「大人の酒場学」

(新潮文庫 520円+税) ■「酒呑みの自己弁護」山口瞳著 あるとき著者は、バーで高見順に遭遇。高見はオッという顔になり、目だけで応答した。それが色っぽくも粋に見えた。著者は「銀座の高級酒場に行ったときは、高見風にいこう! と決心した」。よって、酒場では隣の客に話しかけてはいけない。酒場は一人静かに飲んだり、友人と話に行く場所である、というのが山口氏の信条だ。 また…

10年に同作で直木賞受賞/(C)日刊ゲンダイ

注目の人 直撃インタビュー

「小さいおうち」中島京子氏が語る安倍政権の危うさ、怖さ

永井荷風の断腸亭日乗、山田風太郎、高見順、伊藤整らです。人によって違いますが、真珠湾攻撃のときは肯定的に「よくやった」みたいに書いている人もいましたね。日中戦争が長すぎて、泥沼化していたものだから、日米開戦で未来が開けるような気がしたのかもしれません。 ――閉塞感が無謀な勇ましさを求めてしまう? それはあったと思います。それまで日本人は戦争を始めて、首都を制圧すると…

10年に同作で直木賞受賞/(C)日刊ゲンダイ

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「小さいおうち」中島京子氏が語る安倍政権の危うさ、怖さ

永井荷風の断腸亭日乗、山田風太郎、高見順、伊藤整らです。人によって違いますが、真珠湾攻撃のときは肯定的に「よくやった」みたいに書いている人もいましたね。日中戦争が長すぎて、泥沼化していたものだから、日米開戦で未来が開けるような気がしたのかもしれません。 ――閉塞感が無謀な勇ましさを求めてしまう? それはあったと思います。それまで日本人は戦争を始めて、首都を制圧すると…

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「文壇さきがけ物語 ある文藝編集者の一生」大村彦次郎著

楢崎の活躍を軸に、高見順や太宰治、川端康成など、そうそうたる人物たちのエピソードを交えながら、昭和の文壇史を活写した力作。 (筑摩書房 1200円)…

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