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永井荷風に関する記事

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「文士の遺言」半藤一利著

永井荷風は日本にいながら日本からの〈亡命者〉であり続けた。太平洋戦争が始まったころ、他の作家は真珠湾攻撃の勝利に興奮していたが、荷風はひとり興奮せず、日記「断腸亭日乗」で冷静に世の中を観察していた。著者はそれを「グラグラと沸騰する鍋の底にゴロンと転がる石」と評する。さらに著者は、荷風がごくごくご機嫌な時は「日乗」にそっと月を出すことに気づく。 B29による空襲がひど…

ザッツエンターテインメント

浅草通になれる本特集

関東大震災、東京大空襲の焼け野原からも復興、50年代には映画館やストリップ劇場36館が立ち並ぶなどの活況を呈し、室生犀星、永井荷風らも文学の舞台としてさまざまな情景を切り取った。浅草を書けば、性や風俗、愚かさが許される自由な世界が立ち上がった。 しかし70年代、テレビの普及や風俗取り締まりなどでまたも零落。それでも寺山修司は街はずれの見世物小屋を舞台に「浅草放浪記」…

タレントが通う店 やってる店

中村隼人もお気に入りの幕末から続く浅草の老舗「尾張屋」

幕末創業、現在は5代目が切り盛りする老舗で、かつては文豪の永井荷風が通い詰めたことでも知られている。 浅草という観光地にありながら、今も客の半数以上は地元の常連客。時代を超えて愛され続ける最大の理由は代々受け継がれてきた“本物志向”にある。 例えば、そば粉はあえて産地を限定せずに、その時期に一番いいものを厳選。毎日ひきたての一番粉を使用している。天ぷらに使うゴマ油も…

坂崎重盛さん

プロの本棚

坂崎重盛さん(エッセイスト)

「最近、気になっているのは永井荷風。彼は自然に対する記録を多く残していて、スケッチや地図なんかも描いている。今風にいえばナチュラリストなんですよ。いつか博物学者・永井荷風を書いてみたいと思ってます」 そういえば、氏の部屋は荷風のそれに似ていた。…

ナーンもしてない

巻頭特集

乱暴国会なのに高支持率…戦前と似てきた野党への絶望

そこで『現状を打開してほしい』と、扇動的な言動を発する人物に期待し、恐ろしいファシズム政権が生まれる危険があるのです」(五十嵐仁氏=前出) 作家の永井荷風は、戦前の軍部台頭や政界腐敗は国民の無関心にも原因がある――とみたが、同じ轍を踏んではならないのは言うまでもない。…

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流されゆく日々

連載10061回 今週読んだ本の中から

まあ、死語といってしまえば可哀相だが、敗戦の直前に、永井荷風が日記の中で、ちらと用いて以来、作家の書く文章ではほとんど目にしたことがない。たった一度、安岡正篤の論文の中にあったことを憶えている。 「暗愁」については、国文学者の故・小島憲之氏の『ことばの重み』の中に一筆があり、これについては何度か書いた。 いま手もとに、小島さんが亡くなったあと、未亡人から贈られたご本…

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流されゆく日々

連載10059回 エロ・テロ・ナンセンスの時代

永井荷風作といわれる『四畳半襖の下張』を掲載した『面白半分』は、国からワイセツ文書扱いされた。最近はリトル・マガジンもめっきり少くなった。 老いも若きも与党を支持する時代である。 国権と民権とは対立するニュアンスがあったが、両者が一体となった表現が国民である。フランスもフランス国民、イギリスも英国国民、アメリカも、キューバも、国民の国となっていく。それが現代なのだ…

宇田川悟さん

プロの本棚

宇田川悟さん 白い書棚の一角はまるでパリのアパルトマン

「サド侯爵」「フランス妖精民話集」など日本語で書かれたフランスの童話や文学、そして永井荷風の作品がずらりと並んでいた。 「僕の姉が荷風を好きだったようで、家に全集があったんです。それで読み始めたんですが、最初に手にしたのが『ふらんす物語』。華麗な文章に魅了され、同時にパリに対する憧れも植えつけられてしまったんですよ」 「ふらんす物語」を読んだときに芽生えたパリへの思…

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流されゆく日々

連載9824回 野坂昭如ノーリターン

弁護側は、最初、永井荷風が文化勲章の受章者であり、日本文壇の輝ける星である偉い先生であるからして、その書かれた名作は文学的なものである。並みのスーハーものとは違うのだ、したがってそれをワイセツ呼ばわりするのはおかしい、と、いう立場だったようだ。 だが、小生が主張したのは、そういう偉い先生だろうがワイセツ問題には関係ない。名作だからといって特別に許される特権があると…

人気住宅地のウソ

【市川】近隣の23区エリアより不動産価格が高い

国分寺や古墳も残っているし、かつては永井荷風、北原白秋、東山魁夷などが居を構えたことでも有名だ。「格が違う」と思う人が多くても不思議はない。 一方で、歴史の古い街によく見られる傾向として街にごちゃごちゃしたところがあり、駅周辺の道路事情が悪い。朝夕は駅周辺が渋滞しやすく、夜は早い時間帯で街が寂しくなってしまう。 ただ、駅から離れると敷地の広いお屋敷街があって風情があ…

「大東京ぐるぐる自転車」伊藤礼著

渋滞を避け横道に入れば、高校生のときに新聞で読んだ老舗タイヤキ屋に遭遇、公園の石碑の銘文に、永井荷風の一文を思い出すなど、自転車視点ならではの東京散歩の成果をつづる。 (筑摩書房 880円+税)…

10年に同作で直木賞受賞/(C)日刊ゲンダイ

注目の人 直撃インタビュー

「小さいおうち」中島京子氏が語る安倍政権の危うさ、怖さ

永井荷風の断腸亭日乗、山田風太郎、高見順、伊藤整らです。人によって違いますが、真珠湾攻撃のときは肯定的に「よくやった」みたいに書いている人もいましたね。日中戦争が長すぎて、泥沼化していたものだから、日米開戦で未来が開けるような気がしたのかもしれません。 ――閉塞感が無謀な勇ましさを求めてしまう? それはあったと思います。それまで日本人は戦争を始めて、首都を制圧すると…

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